ATHENA プログラムは 2013 年にAPPC12 が日本で開催されたことをきっかけに、物理学会の呼びかけで設立されたことから2017年2月17日と3月1日に日本物理学会会長の藤井保彦先生が来所され、Tran Kim Tuyet さん、Sung Hee Lee さんと面談されました。
Tran Kim Tuyet さんは修士2年の学生で、ベトナムでは放射線計測技術の開発に携わっています。 KEK では液体シンチレータ(発光現象を用いて放射線を検出する装置)を用いた放射線計測にとり組み、検出器信号から計測タイミングと発光量積分を取得する測定系を構築し、中性子の飛行時間測定と粒子弁別の実習を行いました。 また、ATF, STF などのKEKにある先端加速器の見学を行うとともに、放射線業務従事者講習を受講し、加速器施設と放射線について学びました。 さらに、KEKの総合研究大学院大学加速器科学専攻の講義の一部である、放射線輸送シミュレーションの基礎、ガンマ線計測によセミナーに参加して、放射線の測定とシミュレーションについて学びました。 |
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Sung Hong LeeさんはKEK の放射光施設を利用して、光機能性金属錯体分子の反応中心構造を可視化することで、その機能性の発現機構を可視化する研究に携わっており、今回はこの研究の一環として来訪しました。 この研究は本機構で受託研究である光量子融合連携プログラム「レーザー・放射光融合による光エネルギー変換機構の解明」の研究プログラムの一部です。 Sung Hong Lee さんは持参したサンプルの時間分解X線測定を実施し、ピコ秒スケールでの光反応中間体の構造情報を測定しました。 |
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