パッケージ

改良の視点は、実験に使用されるもの、テストに使用されるもの、すでに使われなくなったものなどを区別し、検証すべきコンポーネントを明確にしようというものである。 また、以前のKickerコンポーネントはパッケージに入っていなかったが、今回は含めた。 以前各BL担当者から頂いた構成ファイル、config.xml/condition.xmlもパッケージに入れた。 これにより、どのようなコンポーネントが実験に使用されているかがわかる。

今後も構成ファイルを更新して、現状を把握し、検証対象を明らかにし、構成を変更してゆく。

配布

茨城大学の細谷さんがサポートしているシンチレーター検出器関連のパッケージ、astraをMLFパッケージに取り込む課題がある。 当面は、新しいdaqmwmlfパッケージには含めず、astraパッケージをサポートSVNに入れる。 daqmwmlfおよびastraは、MLF計算環境プロジェクト管理サーバのSVNで配布される。

https://mlfdevsv.j-parc.jp/MlfSoftware/rep/daqmwmlf
https://mlfdevsv.j-parc.jp/MlfSoftware/rep/astra

動作確認

ここで述べるDAQMWコンポーネントは新しく作成したものと改良したものについてのみ触れる。 動作確認には、パッケージのコンパイルとDAQMWコンポーネントを走らせて正しく動作しているかの確認がある。

パッケージのコンパイル

パッケージはCentOS7.3以降及びCentOS6.8以降についてmake;make installが問題なく動作したことを確認している。

DAQMWコンポーネントの動作検証

ビーム実験で検証されているもの。

T0EventPublisherMlfは、ビームテストを行い動作を検証した。その他のDAQMWコンポーネントはNOVA(BL21)において半年近く動作しており、不具合はなかった。

LoggerMlf
KickerMlf
PublisherMlf
DaqInfoPublisher
T0EventPublisherMlf
GathererPush

エミュレータで検証されているもの。

まだビームテストでの動作検証はなされていないが、ソフトウエア・エミュレータを使って動作の検証が行われた。

GathererPsdPub

ディレクトリ構成

パッケージはMLF標準ディレクトリである/opt/mlfsoft/daqmwで利用される。ディレクトリの構造は下記の通り。

bin/ バイナリが入る
include/ includeファイルが入る
docs/ 従来から入っていたドキュメントが入る
documents/ 新しく作られたドキュメントが入る
lib64/ src/libにあるライブラリが入る
src/ mlfソースコードが入る
   experiments/  legacies/  lib/  Makefile  test/
etc/ 各装置グループやサンプルの構成ファイルが入る
   condition.json@  condition.xml@  config.xml@  experiments/ samples/
test/ テスト用のスクリプト等が入る
srcの中の
  experiments/ 実際に実験に利用される(予定の)DAQMWコンポーネントが入る
    DaqInfoPublisher/ GathererPush/ MonitorEmaki/
    T0EventLoggerMlf/ DispatcherMlf/ KickerMlf/ MonitorPsd/
     T0EventPublisherMlf/ Gatenet/ Kicker.orig/ ParameterClient/ 
     TrignetCp2Mlf/ GathererPsd/      LoggerMlf/ PublisherMlf/ TrignetMlf/
     GathererPsdEr/ LoggerMlf.orig/ ServiceWrap1x/
     GathererPsdPub/ Makefile ServiceWrap2x/
  lib/ ライブラリが入る
    Makefile  makejson/  mlfdaq/  redispubsub/  stopwatch/
  test/ テスト用DAQMWコンポーネントが入る
    DataGen/  Makefile  PlayerEmaki/
  legacies/ すでに使われなくなったDAQMWコンポーネントが入る