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第12回大強度陽子加速器における原子核素粒子共同利用実験審査委員会を開催

2011年7月25日

7月8~10日、KEKつくばキャンパスにおいて、海外からの3名を含む12名の委員(外部委員は10名)を迎えて、第12回J-PARC共同利用実験課題審査委員会(PAC)が開催されました。PACは、J-PARCの50GeVシンクロトロン加速器を主に用いて行う共同利用実験への募集に対して申請された実験課題の採否の審査、及び研究計画の進め方に関する重要事項の審査を行う委員会です。委員長はKEK素粒子原子核研究所の徳宿克夫教授が務めています。

西川公一郎素粒子原子核研究所長の挨拶で始まったこの委員会では、J-PARC加速器と実験施設の震災前に得られた成果と震災後の状況、再開に向けて進められている実験プログラムの準備状況(T2Kニュートリノ振動実験、ハドロンホールのK1.8, K1.8BRビームラインでの原子核ハドロン実験、KLビームラインでのK中間子崩壊実験、K1.1BRビームラインでの液体アルゴン検出器のテストなど)、準備中の実験のR&Dの現状などが報告されました。また、2件の実験課題の再提案が提出されました。委員会はこれらの報告に対する助言と提案に対する審査を行います。その結果は議事録としてまとめられて近く公開されます。

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