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展示ホールをオープン 2005.9.1 |
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〜 東京から近くなったKEK 〜 |
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つくばエクスプレスが8月24日に開通し、東京の秋葉原とつくば市が45分で行き来できるようになりました。KEKでは9月4日の一般公開にあわせて常設の展示ホール「KEKコミュニケーションプラザ」をオープンします。 加速器や素粒子、放射線の測定などを遊びながら体験できる展示ホールについて一足早くご紹介しましょう。 秋葉原から45分 つくば市に在住の研究者にとっても期待の大きかった鉄道、つくばエクスプレスが8月24日に開通しました。つくば市と東京秋葉原の58.3kmを最短で45分で結ぶ第3セクターの首都圏新都市鉄道が運営する新線です(図1)。 終点のつくば駅からKEKまではさらに25分ほどバスに乗らなければなりませんが、東京からの交通の便は以前と比べると格段に良くなりました。 つくばエクスプレスの開通にあわせて準備を進めてきたKEKの常設展示ホール「KEKコミュニケーションプラザ」(図2)も9月4日の一般公開にあわせてオープンします。 4つのコンセプト KEKは加速器という巨大な施設を用いて研究を進める大学共同利用機関です。コミュニケーションプラザは、KEKの研究活動を「加速する」「ぶつける・あてる」「測る」「管理する」の4つの側面から加速器と素粒子原子核・物質構造の研究に光をあてています。 ボールコースター(図3)と波形コースター(図4)は、小学生でも楽しむことができる科学おもちゃですが、加速器の基本原理である加速のタイミングや粒子の軌道の制御などを体験することができます。 加速された粒子や、粒子の軌道を曲げる時に出てくる放射光を使って物質の分子構造などを調べることができます。特殊な眼鏡などをかけないでも見られる立体ディスプレイ画面では、タンパク質の分子構造を表示し、トラックボールで回転させてみたりすることができます(図5)。 「測る」のコーナーでは、K2K実験や東京大学宇宙線研究所のスーパーカミオカンデ測定器などで使われている世界最大の直径50cm光電子増倍管の展示や、空気のように軽いエアロジェル、ガラスなのに鉛のように重い鉛ガラスの重さ比べ、人間の体を貫通している宇宙線の測定(図6)などを経験することができます。宇宙線が降ってくる様子を目で見ることができるスパークチェンバーもあります。 私たちの身の回りには天然温泉の素やグローランプ、煙探知器などの放射線を出す物質があります。これらの物質の放射線を検知器を使って測定したり、KEKの放射線モニタリングシステムにアクセスすることができるコーナーも設けています(図7)。 研究者と触れ合う シアターコーナーでは研究紹介のビデオを上映したり、Belle測定器で捉えた電子・陽電子衝突反応をリアルタイムで表示したりします。今後は最前線で活躍する研究者によるミニ講演会やKEKコンサートなどの各種イベントともタイアップした企画を考えていきますので、お楽しみに。 三十数年前にぬかるみの原野と漆黒の夜空のもとで建設の槌音が響いていた筑波研究学園都市は、つくばエクスプレスの開通によって、人間の生活が息づくサイエンスの街へと進化しつつあります。 東京からより一層近くなった研究の街、つくば。あなたもつくばエクスプレスに乗って訪れてみませんか。お待ちしてます。
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