小林・益川理論50周年記念寄附キャンペーン
この宇宙は138億年前にビッグバンで誕生しました。その時、物質と反対の電気的性質を持つ反物質が同じだけ生まれたと考えられています。そして、物質と反物質は出会うとエネルギーとなり消滅してしまうことも分かっています。では、なぜ私たちの宇宙は存在できているのでしょう。この謎に挑んだ、小林誠・高エネルギー加速器研究機構(KEK)特別栄誉教授と故・益川敏英・京都大学名誉教授は、この宇宙にはなぜ物質だけが残り、反物質は見当たらないのかという大きな謎に深くかかわる理論、いわゆる「小林・益川理論」を提唱しました。
1999年にKEKで開始されたBelle実験では、世界最高強度のKEKB加速器で生成されるB中間子の崩壊現象をミクロン精度で観測し、小林・益川理論を実証しました。これにより両教授には2008年ノーベル物理学賞が授与されました。KEKは論文発表から50年を記念して、「小林・益川理論50周年記念寄附キャンペーン」を実施します。