この夏、研究者になろう!
サマーチャレンジ2018演習課題
演習課題01
反粒子を捕まえよう ~最軽量原子ポジトロニウムの崩壊観測実験~
担当教員 : 首都大学東京 汲田 哲郎 / 東京工業大学 陣内 修
電子の反粒子である陽電子は、電子と束縛し、準安定状態ポジトロニウムを作ることができます。 合計スピン0のパラポジトロニウムは125ピコ秒と短寿命ですが、合計スピン1のオルソポジトロニウムは142ナノ秒 と長寿命なため、崩壊過程を観測することができます。ポジトロニウムの生成・崩壊を観測してみましょう。
汲田 哲郎
首都大学東京 大学院理学研究科 助教 専門分野:高エネルギー物理学、ビーム物理学 ・現在の研究テーマ:Belle Ⅱ 実験、ATLAS 実験、ポジトロニウム多光子崩壊 ・趣味:格闘技観戦
陣内 修
東京工業大学 理学院物理学系 准教授 専門分野:高エネルギー素粒子物理実験 ・現在の研究テーマ:LHC/ATLAS 実験を用いた超対称性粒子の探索 ・趣味:小説、釣り、料理(と言えるようになりたい)
ひとこと
加速器を利用した大規模実験や、レーザーを利用した中規模実験、陽電子・ポジトロニウムを使った小規模実験をやっています。ポジトロニウムの実験は、個々の研究者が、検出器、データ収集電子回路、物理解析の全てに関与できて楽しいです。(汲田)
普段はLHC-ATLAS実験で暗黒物質探索を進めています。その傍ら、研究室内で
できるコンパクトな実験も行ってます。その中でこちらのポジトロニウムは
我々の必須アイテムです。サマチャレ期間中に"ポジ"の愛好者をさらに増やせ
たらと思っています。よろしくお願いします!(陣内)