この夏、研究者になろう!
サマーチャレンジ2018演習課題
演習課題10
量子の波動性と粒子性 ~1光子を発生させて干渉を見る~
担当教員 : 神戸大学 山﨑 祐司 / お茶の水女子大学 河野 能知
量子力学の講義で波動関数による記述を学んだ皆さんは,量子が波であり粒子でもあることにすっかり慣れたかもしれません。可視光は,その波動性,粒子性がどちらもよく見える観測対象です。この実験では,高エネルギー実験の検出器で実際に用いられている最新の光検出デバイスで,LED から出る光の数を測定・コントロールし,1光子でも干渉しているかを確かめます。
山﨑 祐司
神戸大学理学研究科 教授 専門分野:衝突型加速器実験(LHC アトラス実験) ・現在の研究テーマ:トップクォーク、標準模型の精密測定を通じた新物理探索 ・趣味:地図、不動産広告、オシロスコープ、もちろん実験データのグラフなど、2次元に情報を抽象的に可視化したものが大好きです。あと、アマチュアオーケストラに所属しています。楽器はオーボエです。
河野 能知
お茶の水女子大学 理学部物理学科 研究内容:LHC ATLAS実験、シリコン検出器、データ収集系
ひとこと
普段はLHC加速器の実験(アトラス実験)を行っています。加速器実験の,最高エネルギー,最高強度といった,宇宙初期でしか起きないようなことを地上で再現できるなんて,人類すごい,と思ったのがこの分野に入ったきっかけです。今回の演習では,合間に国際共同実験の楽しさも伝えられたら,と思っています。(山﨑)
疑問をもった点については遠慮なく質問してよく話し合いながら、実験の楽しさを味わって下さい。(河野)