ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト（1756〜1791）は、若年、ホモフォニーの作曲家として出発し、晩年になるにしたがって、ポリフォニーの作曲家へとスタイルを変えています。
　今回はモーツァルトの鍵盤音楽の専門家をお迎えし、モーツァルトのフーガ技法の発展を演奏で辿るとともに、J.S.バッハとのからみになどについての話を織り交ぜ、天才作曲家の知られざる一面を浮き彫りにします。

東京芸術大学付属高校、東京芸術大学卒業。ウィーン国立音楽大学を全教授一致の最優秀首席で修了、オーストリア演奏家国家試験合格。

ヨーロッパ各地と東京を中心に、リサイタル、ピアノ協奏曲の協演等、演奏会は150回をこえる。ヨーロッパの主な活動は、ウィーン芸術週間、チェコ・スロヴァキア音楽祭、ブルガリア・ソフィアフィルハーモニー交響楽団、ポーランド国立ワルシャワ放送交響楽団との協奏曲の協演、ポーランド全土への放送、クラシッシェ・フィルハーモニー・ボン、ドイツ国内定期公演（ニュルンベルク、カールスルーエ、シュトゥットガルト、ブレーメン、ハンブルク）での協演があげられる。モーツァルトの全ピアノ・ソロ作品１７９曲を完奏（日本人初）としても知られている。

【CD】
シューベルト：ピアノソナタ第21番ほか、ベートーヴェン：ピアノ協奏曲「皇帝」、モーツァルト：ピアノ協奏曲第23番、モーツァルト：3つのソナタ、きらきら星変奏曲等。ナミ・レコードから発売中。

現在、聖徳大学大学院音楽文化研究科博士課程助教授。

個人ホームページ　http://www2.ttcn.ne.jp/pianist/

KEK Concertは、この機構で研究をしている研究者、技術者、学生や機構職員の心を安らげて、仕事により打ち込めるようにと計画しています。また近隣住民の方々にも一緒に楽しんでいただきたく、無料で御招待させていただいています。ただし席数に限りがございますので研究交流推進室大須賀までファックス(029-864-5195)か電子メール(tokio.ohska@kek.jp)でお申し込み下さい。