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last update: 07/10/01  

 機構長ご挨拶
   
鈴木 厚人 機構長
高エネルギー加速器研究機構は、粒子加速器を研究手段に用いて宇宙・素粒子・原子核・物質・生命の謎を解き明かす加速器科学を推進し、国内外の研究者に対して研究の場を提供することを目的としています。
 
つくばキャンパスにある電子・陽電子衝突型加速器(KEKB)は世界最高ビーム強度を達成し、粒子と反粒子の性質の違い(CP非対称)の解明に貢献しています。2.5 GeVと3.5 GeVの電子加速器を擁する放射光施設は、原子、分子、物質、生命科学の幅広い研究分野で顕著な成果を出しています。東海キャンパスに建設中の大強度陽子加速器施設(J-PARC)は世界3大ニュートリノ研究、世界3大中性子科学研究、世界で特異のK中間子、ミュー粒子科学研究拠点を目指しています。
 
さらに、将来においても世界第一線で指導的役割を果たすために、数々の開発研究を推進しています。世界の高エネルギー物理学研究者が実現を目指している国際リニアコライダー計画のための加速器・実験装置の開発研究、エネルギー回収加速方式に基づく次期放射光源の実現に向けた研究等が活発に行われています。
 
これらの研究活動の他に、機構の重要な役割として大学院教育があります。本機構には、総合研究大学院大学の高エネルギー加速器科学研究科に属する3つの専攻(加速器科学、物質構造科学、素粒子・原子核)が置かれ、大学院教育の一端を担っています。また、大学共同利用機関であることから、全国の大学の学部・大学院学生に教育・研究の場を提供しています。
 
これからも高エネルギー加速器研究機構は、大学共同利用機関として各大学の研究・教育システムに不可分の組織として組み込まれた研究所ともいうべき機関を目指して努力する所存です。
 

平成19年4月1日  
機構長  鈴木厚人 
 


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