数学は、我々がなにげなく使っているいろいろな概念を、客観的かつ厳密に表現する方法を与えてくれます。「似ている」とは?「ランダム」とは?「美しい」とは?「大きい」とは?
どれも答えは1つではありません。状況に応じた「良い定義」の発見が、数学の世界と現代社会をどのように変えてきたのか「確率」と「美しさ」を例に紹介します。数学を学ぶと創造的で自由な発想ができるようになるということを、皆さんにお伝えできればと思っています。
東京大学大学院数理科学研究科教授。2011年に東京大学で博士課程取後、慶應義塾大学理工学部数理科学科助教、専任講師を経て、2015年より東京大学大学院数理科学研究科准教授、2023年より現職。専門は、統計力学に由来する確率論、数理物理学。
勉強でも部活でも趣味でも、楽しいと思うことに日々全力で取り組んでください。また、新しいことや知らない世界にも飛び込んでみる勇気を持ってください。みなさんの素敵な未来を応援しています。
今から約138億年前に、宇宙は「ビッグバン」と呼ばれる大膨張によって誕生したと考えられています。そのビッグバンの直後の宇宙は超高温で、物質の最小単位であるクォーク(素粒子)がバラバラになって動く、クォークグルーオンプラズマ(QGP)と呼ばれる状態でした。その後、瞬時に宇宙は膨張するとともに冷え、クォークは、原子核を作る核子の中に閉じ込められてしまったため、現在の地球上にはQGPは、存在しません。このQGPを地球上で作り出しその性質と発展を調べるために、最大で大阪環状線ほどの巨大な加速器を用いて、陽子や原子核をほぼ光速に加速し、正面衝突させることで超高温物質を作り出す実験を行っています。本講演では、QGPの実験室での作り方とその性質の研究結果や、国際大型実験の実態などを紹介します。
奈良女子大学准教授、2009年筑波大学数物科学科で博士(理学)を取得後、筑波大学、アイオワ州立大学、KEKにて博士研究員を経て奈良女子大学助教に着任。2023年より現職。専門は、高エネルギー原子核実験におけるクォークグルーオンプラズマの研究。3児の母。夫も同業者で、夫婦喧嘩は理屈のこね合い。
女性の人生は、自分以外の外野がうるさいことが多いです。何をしても反対する人がいる分、何をしても応援してくれる人もいます。あまり外野に惑わされ過ぎずに、自分にとっての本当の幸せや興味のあることを追求していきましょ!研究職は、しんどいこともあるけど、わからなかったことがわかった瞬間、新しいことが発見できた瞬間、困難な問題が自分で解決できた瞬間、思わず変な声が漏れるぐらい楽しいです。皆さんも一緒に研究しませんか。
※準備中
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