理系女子の先輩たち

齊藤 綾乃 Ayano SAITO

(お茶の水女子大学大学院)
自己紹介・研究内容:

物質を構成する最も小さな単位である素粒子ついて研究しています。素粒子物理学は自然現象や実験結果を手掛かりに、未だ解決されていない問題に取り組む分野です。直接目で確認することはできない素粒子ですが、数式という眼鏡を通して見える世界は、好奇心をくすぐられる物理に満ちています。

女子高校生へのメッセージ:

私が理系に進んだきっかけは、「見えないものを数式で見る」ことに感動し、もっと知らない世界を見てみたいと思ったからです。皆さんがワクワクすること、やってみたいことは何ですか?今回のキャンプで皆さんとたくさんお話しできることを楽しみにしています。

根上 春 Haru NEGAMI

(千葉大学大学院)
自己紹介・研究内容:

三つ編みのように紐を編んで作られる形がつくる「組紐群」の研究をしています。
組紐群は、幾何・代数・解析が重なる面白い研究対象です。「紐」のように図形とみなす見方だけでなく、その形に足し算や引き算のような演算を割り当てる代数的な見方や、紐を点の移動の軌跡と見て微分方程式と関連付ける見方もあります。
修士論文では、組紐群と関連するKZ型方程式のある積分変換が、90年代から知られる組紐群のある代数的な結果と結び付けられることを示しました。現在はその結果の拡張に挑戦しています。

女子高校生へのメッセージ:

私が高校生の頃は数学がとても好きで毎日楽しんでいましたが、女性だから国家資格が取れた方が良いだろうと考えて、一度は薬学部に進学しました。しかし数学の楽しさは色褪せず、改めて数学を勉強することにしました。今は最高に楽しい日々を過ごしています。一度きりの人生ですから、自分が情熱を向けられるものを見つけて、熱中して生きて欲しいなと思っています。

西森 早紀子 Sakiko NISHIMORI

(総合研究大学院大学)
自己紹介・研究内容:

私は「ニュートリノ」という質量がほとんどない素粒子を利用して、宇宙の謎を解明する研究に参加しています。ニュートリノは目に見えないだけでなく、電気的な性質も持っていないので検出することが難しいですが、工夫した検出器を開発することで検出することが可能になります。私は研究活動の一環で海外に行くことも多く日々忙しく過ごしていますが、充実した研究生活を送っています。

女子高校生へのメッセージ:

今回キャンプに参加すると決めたあなたはきっと科学に興味がありますよね。その興味をさらに深めるきっかけにこのキャンプがなればいいと思います。
一緒にさまざまなことを学べることを楽しみにしています。

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