理論センターではプロジェクト「弦からヒッグズ/フレーバー」のイベントとして KEK の後藤亨さんに「超弦理論研究者のための大統一理論」と題して、連休明けの5月9日、10日、11日の3日間にわたり入門講義をしていただくことになりましたのでご案内いたします。
「超弦研究者」というのは大統一理論に関して素人という意味で、超弦理論の知識を仮定しているわけではありませんので、興味をお持ちの方はぜひどうぞご参加ください。旅費・滞在費もサポートできますので参加補助を希望される方は溝口
mizoguch@post.kek.jp <mailto:mizoguch@post.kek.jp>
まで直接e-mailでご連絡ください。その際「件名」(Subject)に「超弦理論研究者のための大統一理論」と入れていただけると幸いです。
下に日程、場所、プログラム情報を添付いたします。どうぞよろしくお願いします。
高エネルギー加速器研究機構
素粒子原子核研究所理論センター
溝口 俊弥
tel 029-879-6092
fax 029-879-6101
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入門連続講義「超弦理論研究者のための大統一理論」
プログラム
講師 後藤亨
場所 KEK 研究本館1F 第3会議室(研究本館入口入ってすぐ右の、
図書室の手前の部屋です)
平成28年5月9日(月)13:30~16:00
1. イントロダクション:大統一理論とは
最も基本的な大統一模型として、SU(5) 群に基づく Georgi-Glashow 模型を紹介する。標準模型の埋め込み方、新たに導入される粒子と相互作用等、大統一模型の基本構造を解説する。
平成28年5月10日(火)10:00~12:30
2. 大統一理論の基礎
大統一模型に特有のトピックスとして、(1)ゲージ結合定数の統一、(2)フェルミオン質量(湯川結合定数)の統一、(3)陽子崩壊、(4)Doublet-triplet splitting等について、模型の長所、問題点を紹介する。
平成28年5月10日(火)13:30~16:00
3. 超対称大統一理論(1)超対称標準模型(MSSM)および SU(5) 超対称大統一模型を説明し、上と同様のトピックスについて、超対称性の導入による影響を説明する。より拡張された SO(10) 模型等にも触れる。
平成28年5月11日(水)10:00~12:30
4. 超対称大統一理論(2)(超対称)大統一模型の理論的/現象論的問題点と、それを解決する様々な試みを紹介する。
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