理論センターでは「弦からヒッグズ/フレーバー」プロジェクトが始まりました。

「超弦理論」が素粒子物理として託された使命は、非常に高エネルギーにおけるきわめて限定された整合性を、それから実験・観測事実を再現する低エネルギー理論を導出することによって、標準模型を超えた物理描像の提言、ひいては将来実験・観測で期待される事象の予言に反映させることです。

このプロジェクトがめざす「新しい時代の超弦現象論」とは

  •  「何でもいいから3世代模型ができればいい」という「構成する超弦現象論」からの脱却
  •  「なぜ3世代なのか」など、現実理論の基本的成り立ちについて真剣に問う「説明・予言する超弦現象論」
  •  LHC/Planck時代の現実実験観測事実の理論的特徴を真剣に捉え、その特徴を必然的に実現するメカニズム/ダイナミクスの探求、検証

です。

研究会・ミニワークショップ、入門連続講義などさまざまなイベントを行っていきます。プロジェクトの趣旨に賛同される超弦理論/素粒子現象論を志す学生の方、あるいはすでに研究されているポスドクや研究者の方の来訪/滞在を歓迎します。旅費補助もありますのでお気軽にプロジェクトリーダーまでお問い合わせください。

 

photo:「逆さ筑波」courtesy of 茨城県観光協会