Seminar
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量子乱流– Another Da Vinci code —
- PLACE 4号館 345号室
約500年前のルネッサンス期、レオナルド・ダ・ヴィンチは乱流のスケッチを描き、 「乱流は単なる乱れた状態ではなく、渦から成る構造を持つ」(Another Da Vinci code)という重要なメッセージを残した。それ以降、乱流については、基礎科学から 応用科学に至る広範な分野で膨大な研究が行われて来た。しかし、乱流は非常に 複雑で、強い非線形性を持つ非平衡の動的現象であり、十分な解明がなされたとは 言えない。「Another Da Vinci code」が乱流を解く鍵を与えるかも知れないが、 通常流体では渦は安定でなく、その同定すら容易でない。ところが、近年、 「Another Da Vinci code」は、超流動ヘリウムや中性原子気体 ボース・アインシュタイン凝縮体(BEC)といった極低温の量子流体が作る 量子乱流(Quantum turbulence)のなかにこそ具現化していることが明らかに なって来た。本講演では、このような最新の量子流体力学研究について紹介する。
詳細は別紙を参照のこと。
(コロキウム)