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ヒッグス結合定数の輻射補正の研究と将来実験の精密測定を用いたヒッグスセクターの構造決定 (日本語/in Japanese)

  • PLACE Meeting room 1 on the ground floor of Kenkyu honkan Building

新物理学模型におけるヒッグス結合定数の標準模型からのずれのパターンには 模型の特徴が表れる。よって、様々な模型においてそのズレのパターンを研究 することは模型の識別のために有効である。特に、高輝度LHC実験やILC実験 ではヒッグス結合定数の精密測定が期待されており、ヒッグス結合定数を輻射 補正の効果を含めて精密に計算することが必要である。 本セミナーでは、ヒッグス結合の将来精密測定を用いてヒッグスセクターを解明 し新物理学を決定することを目的に、様々な拡張ヒッグス模型におけるゲージ結合、 湯川結合、ヒッグス自己結合に対する輻射補正を系統的に計算した結果を示す。 そして、各模型ごとの結合定数のズレのパターンを1ループレベルで求め、将来の 精密測定でその特徴的なズレのパターンを観測することによる模型の識別・同定 可能性を示す。さらに、将来の精密測定と輻射補正を含めたヒッグス結合定数の 理論予言値の比較によって、模型の内部パラメーターの情報を引き出せる可能性 を議論する。

(References)

S. Kanemura, M. Kikuchi and K. Yagyu, Nucl. Phys. B896, 80 (2015)

S. Kanemura, M. Kikuchi and K. Yagyu, Phys. Lett. B731, 27 (2014)

S. Kanemura, M. Kikuchi and K. Yagyu, Phys. Rev. D88, 015020 (2013)

M. Aoki, S. Kanemura, M. Kikuchi and K. Yagyu, Phys. Rev. D87, 1, 015012 (2013)


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