2025年12月18日に香川高専詫間キャンパス(香川県三豊市詫間町)で 「ミクロの世界を見る加速器の仕組み~素粒子現象から巨大構造物まで透視するミューオン加速技術~」 という題目で、加速器とその利用、高専における加速器制作活動に関する講演を行いました。 専攻科1年約15名にご参加いただきました。

講演では、まず加速器の原理について説明した後、医療分野での応用をはじめとする加速器の利用例を紹介しました。 さらに、宇宙線ミューオンやミューオンビームを用いたイメージング、非破壊元素同定といった技術について触れ、現在進めているミューオン加速研究および、それによって可能となる素粒子研究について詳しく説明しました。 最後に、高専で行っている加速器製作の取り組みにも言及し、高専で学ぶ専門知識や技術が、加速器をはじめとする社会に役立つ装置の開発にどのように貢献しているかを紹介しました。
受講後のアンケートでは、加速器の具体的な製造方法や、世界各国と日本における加速器の比較についても聞いてみたい、という感想が寄せられました。
また、翌19日には、住友重機械工業 新居浜・西条工場において、加速器製作に関する工場見学を実施する予定です。