女性研究者支援

 

 ・技術系職員(教員・研究支援系技術職員)
 ・事務職員

 

 教育研究職員(教員・博士・その他研究員)

素粒子原子核研究所

 博士号を取得した時期にSuperKEKB/Belle2実験が承認され進路を決定しました。
 Belle2実験においてKEKは現場であり中枢であり中心となる人々が集って研究を行う場所です。 自分もそこで中心となって研究を進めたいと思いました。 また、実験の立ち上げや建設の時期というのは、そうそう巡ってくるものではなく、この好機を逃したくないとも考えていました。
 Belle2グループでは粒子の飛跡を検出する飛跡検出器の研究開発と建設を行っています。ガス検出器やエレクトロニクスは全く経験がありませんでしたが、 自分にとって新鮮なことに取り組みたいという気持ちがありました。
 KEKには様々な分野のエキスパートがいて、それぞれの強みを活かし、 お互いにフィードバックを掛け合いながら一つずつマイルストーンを達成していきます。
 研究者一人一人がゴールを見据え、そのために何をするべきか自ら考え動くことが結果としてチームワークとなります。
 なんとしてもそれをやり遂げるのだという気合いさえあれば何とかなると感じています。KEKでの研究に何か感じるものがあれば、その直感に従って飛び込んでみてほしいと思います。(H27.1)

加速器研究施設

 自分が設計した独自の加速器を使って新しい物理研究をしたい、という目標を持ってこの職場を選びました。学生時代は米国の加速器施設に長期滞在し原子核ハドロンの分野で学位を取得しました。
 現在、2015年度のビーム運転開始に向けてSuperKEKB加速器の主リングの建設に携わっています。私は主に電磁石の新規製作・磁場測定を担当しました。衝突点近傍のビームラインが特に複雑に込み入った箇所に設置する磁石は、磁場性能に加えて大きさの制限も厳しく、10ミリ寸法の違いが周りの機器に干渉を及ぼします。何度も計算をやり直して設計パラメータを決定しました。そして、自分が設計した電磁石が実際にビームラインに並ぶ様を見ると、そんな苦労はアッサリ吹き飛ぶ嬉しさでした。
 もうひとつ取り組んでいる研究は、自分の科研費を使った小規模ながらも“新しい概念のマイ・ビームライン”の構築です。学生実験さながらに手作りのテスト実験ですが、実用性を評価して、近い将来に本格運用への移行を目指しています。
 夕方5時を過ぎると2歳半の男の子の母親の顔に変わります。子育てしながらの研究は圧倒的に他の研究者よりも時間が減るため、非常にストレスに感じた時期もあります。しかし、それも一時のことと割り切り、共同研究者のサポートを得ながら粘り強く研究を進めていきたいと思っています。 (H27.1)

放射光科学研究施設(PF)

 私は放射光科学研究施設(PF)で助教として働いています。私とKEKとの出会いは高校時代に遡ります。物理の授業で初めてシンクロトロンというものを知り、その原理や技術に魅力を感じました。大学入学後に初めてKEKを訪れる機会がありましたが、その時は漠然とした憧れだけで、この先やりたい研究に明確な目標はありませんでした。転機が訪れたのは修士課程の頃です。それまで研究室での実験しか経験がありませんでしたが、初めてPFでの実験に参加しました。もともと一人での実験はあまり好きではなかったので、人と協力して実験データを得るということに楽しさを見出しました。また電子状態を直接観察することによって物性が理解出来る、という点に強く魅力を感じ、現在に至るまで一貫して内殻分光を用いた物性研究を行っています。この分野には女性が少ないと思われがちですが、年々その割合は増えているように思います。ただし放射光施設における割合は残念ながら少ない状況です。体力仕事も多いですが、積極的に自分の研究を進められる環境でもあるので、何か面白い研究(実験)をしてみたいという方にとって、ここは適した職場だと思います。 (H27.2)

 

 

 

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