ILCの仕組みを約2分のアニメーションでご紹介します。
ILCの仕組みを約2分のアニメーションでご紹介します。
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国際リニアコライダー(ILC)は、49の国と地域の300以上の大学や研究所の科学者やエンジニア2,400人以上が参加する国際的な取り組みです。
対面する2つの線形加速器で構成されているILCは、電子とその反粒子である陽電子を加速して衝突させます。 絶対零度に近い温度で運用される超伝導加速器空洞は、加速器の中心にある検出器の中で衝突するまで、加速して粒子にエネルギーを与えます。 本格運用時には、電子と陽電子のビームが1秒間に約7,000回、250ギガ電子ボルト(GeV)の重心系衝突エネルギーで衝突し、大量の新たな粒子が生成されます。 それらの粒子はILCの測定器で捉えられ記録されます。
それぞれのビームには、人間の髪の毛よりもはるかに小さい領域に200億の電子または陽電子が集中しています。 このことにより、粒子の衝突頻度は非常に高くなります。 この高い「ルミノシティ」と、衝突する粒子から起こる非常に正確な相互作用により、ILCは、欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロンコライダー(LHC)で最近発見された、ヒッグス粒子などの性質を詳細に測定するための豊富なデータを取得することができます。 また、暗黒物質のような物理学の新しい領域にも光を当てることができます。
ILCは当初重心系エネルギー500ギガ電子ボルトの加速器として設計されていました。 この新たな設計は、加速器の建設コストの削減と、それによるILC早期実現に資するものです。
国際リニアコライダー(ILC)を紹介する動画「The International Linear Collider: worldwide collaboration in the search for new physics」が完成しました。このビデオは、アメリカ物理学会(APS)がWebedgeエデュケーションとのパートナーシップの元に運営する「APS TV」のコンテンツとして作成されたもので、東京大学、岩手県立大学、先端加速器科学技術推進協議会と高エネルギー加速器研究機構が協力しました。
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