ILCの歴史

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リニアコライダーの概念が提唱されてから半世紀以上、実現に向けた取り組みが世界で行われてきました。リニアコライダー研究と、ILC計画のあゆみをまとめました。

1964年
世界初のコライダーAdA が最初の粒子衝突を検出。AdAはイタリアのフラスカッチ研究所で作られフランスのオルセーに移されてコライダーとして完成された。軌道半径 65cm、重心系エネルギーは 0.5GeV

1979年
高エネルギー物理学分野における日米科学技術協力事業が始まる。

1984年
日本でのリニアコライダーの開発研究スタート。はじめはS-band (2856MHz, 常伝導)まもなくX-band (11.4GHz)

1988年
欧州合同原子核研究機関(CERN)で、2ビーム方式を採用した「コンパクト・リニアコライダー(CLIC)」の設計を開始

1990年
TESLA(1.3GHz、超伝導)参入。この時点で、X-band, C-band、S-band、CLIC、TESLA、VLEPP の6つの競争。

1997年2月
ACFAが日本主導でリニアコライダー計画推進するよう声明を出す (ACFA)

2002年7月
ICFAのもとに国際リニアコライダー運営委員会(ILCSC)が発足 (ICFA)

2002年10月
平成14年、サイトスタディーグループ報告書 出版(KEK Report 2002-10) (サイトスタディグループ(KEK,東北大,東大,神戸大)

2003年12月
ITRP (International Technology Recommendation Panel)発足 (ITRP)

2006年12月
高エネルギー物理学研究者会議において日本のコミュニティの方針をまとめた「素粒子物理学の展望」を公表 (高エネルギー委員会)