2013/7/2
公開講座「量子ビームで拓く惑星・地球科学」開催6月29日、機構内にてKEK公開講座が開催されました。この講座はKEKの研究で蓄積された知見を一般の方に広く紹介し、 興味関心を持っていただくことを目的に毎年実施しています。今回は「量子ビームで拓く惑星・地球科学」をテーマに、2つの講演が行われ、 はやぶさによって回収された試料の分析によって明らかになった太陽系天体の誕生プロセスなどが紹介されました。
詳しくは、物構研トピックスをご覧ください。
2013/5/20
KEK公開講座「量子ビームで拓く惑星・地球科学」6月29日(土)のKEK公開講座にて、フォトンファクトリーで解析を行った中村智樹教授(東北大学)が講演します。
小惑星探査機はやぶさはS型小惑星イトカワから回収された微粒子を放射光などを用いた解析を行うことで分かったこと、そして明らかとなってきた太陽系の初期進化史を紹介します。
2011/12/28
小惑星探査機「はやぶさ」分析、サイエンス誌の10大成果に選ばれる12月23日、アメリカの科学雑誌Scienceが「2011年の科学分野における10大成果」を発表し、その第2位に小惑星探査機「はやぶさ」の 初期成果が選ばれました。小惑星イトカワから持ち帰られた約50粒の微粒子の初期分析がフォトンファクトリー(PF)のビームラインBL-3Aで行われま した。8月25日には、PFなどで分析した結果の他、5編の論文とともにScienceに「イトカワ特集号」として小惑星イトカワの形成史が掲載されまし た。(KEKトピックスより)
詳しくは、プレスリリース、解説記事ハイライトをご覧ください。
2011/10/14
はやぶさのサンプル分析からわかったこと8/26に記者発表された分析結果について、解説記事「ハイライト」を掲載しました。
-------ハイライト本文より--------
JAXAの小惑星探査機はやぶさが世界で初めて小惑星イトカワの表面からサンプルを持ち帰ったニュースには世界中が興奮しました。地球と月以外の天体の表面から直接得られたサンプルとしては世界初の快挙です。当初、カプセルを開けた時はからっぽに見えたサンプルコンテナも、その後の慎重な調査で髪の毛の直径より小さい微粒子が1500個近く見つかり、さらに調査が続いています。
太陽系の惑星や小惑星などの天体は、・・・続きを読む(KEKサイト)
2011/08/26
「はやぶさ」分析結果 イトカワの形成史を解明小惑星イトカワの微粒子サンプルの分析結果における研究論文6編が、8/26(金)に米国の科学誌Scienceオンライン版に「イトカワ特集号」として掲載されました。
東北大学の中村智樹准教授らのグループらがフォトンファクトリー(PF)などでサンプルを分析した結果、小惑星イトカワの起源と形成過程は以下のように解明されました。
PFでは38粒子についてX線回折分析を行い、イトカワ粒子を構成する鉱物がカンラン石、カルシウム(Ca)に乏しい輝石、Caに富む輝石、斜方石、量は少ないが良く含まれる鉱物として、トロイライト(硫化鉄)、テーナイト(鉄ニッケル金属)、クローマイトなどがあることがわかりました。この鉱物組み合わせは地球岩石にはなく、コンドライト隕石特有のものです。また、カンラン石が最も存在度が高いということは、電子顕微鏡を用いた分析とも整合的であり、イトカワ微粒子がLLコンドライト的物質であることを示しています。この結果は、小惑星イトカワが太陽系の最も始原的な物質で構成されているということを示す重要な成果といえます。
より詳しい情報はこちらをご覧ください。
東北大学・KEK共同プレスリリース
2011/07/20
「はやぶさ」分析結果 PFシンポジウムにて講演7/12(火)、PFシンポジウムにて中村智樹准教授による、「小惑星探査機はやぶさが回収したイトカワ微粒子の鉱物学的特性」が講演されました。
KEKのフォトンファクトリー(PF)やSPring-8などを利用し得られた鉱物組成やその結果から推測されるイトカワの成り立ちについてなどが話されました。会場は300名以上の研究者で埋まり、立ち見が出るほどの盛況ぶりからも、関心の高さが伺われました。
2011/07/05
「はやぶさ」分析結果の講演 9/4KEK一般公開にて開催
フォトンファクトリー(PF)で行われた、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルにより持ち帰られた微粒子の分析から分かってきた小惑星の歴史について、KEK一般公開にて講演を行います。
ぜひ、ご参加ください。
日時:2011年9月4日(日) 14:30~15:30
題目:「はやぶさが持ち帰った砂からわかる小惑星の歴史」
講師:中村智樹 東北大学大学院理学研究科准教授
詳しくはKEK一般公開2011をご覧ください。
2011/05/09
小惑星探査機「はやぶさ」のおみやげ展 開始5/1(日)から生命の海科学館で、フォトンファクトリー(PF)で行われた微粒子分析の様子を写真で紹介する展示が始まりました。
ここでは、2011年1月にPFで行われた「はやぶさ」の微粒子分析の様子が写真で紹介され、小惑星のかけらと考えられている隕石なども一緒に展示されています。
小惑星探査機「はやぶさ」のおみやげ展
期間:5/1(日)~7月中旬
場所:生命の海科学館
2011/03/02
How to分析② -ガンドルフィカメラにIPをセットイン-1/28(金)から2/3(木)までKEKフォトンファクトリー(PF)で行われた初期分析が、実際にはどのように実験されたのか、その様子をお伝えする2回目です。
PFで行われた分析では、微粒子にX線を当て、そこから出るX線回折パターンから微粒子に含まれる鉱物の種類などを決定します。そのX線回折パターンを記録するプレート「イメージングプレート(IP)」をガンドルフィカメラ内の円周部分にセットします。左下写真に見える薄青色のものがIPです。 IPをセットしたら、微粒子が設置されている部分と組み合わせ、ガンドルフィカメラ部分の準備が完了します。
2011/03/01
続・初期分析の様子、写真で紹介前回告知したイベント「がまごおりロボット講演会」にて、「はやぶさ」微粒子分析の様子が写真で紹介されました。
2011/02/23
初期分析の様子、写真で紹介2/26(土)愛知県蒲郡市にて行われる「がまごおりロボット講演会」にて、KEKフォトンファクトリーで行われた「はやぶさ」微粒子分析の様子が紹介されます。
2011/02/22
髙木文部科学大臣、BL-3Aを視察2/18(金)髙木義明文科大臣が分析を行った実験ステーションBL-3Aを視察されました。
2011/02/14
How to分析① -ガンドルフィカメラに微粒子を設置-1/28(金)から2/3(木)までKEKフォトンファクトリー(PF)で行われた初期分析が、実際にはどのように実験されたのか、その様子をお伝えします。
今回分析された粒径30~100μmの微粒子は、1つずつ炭素ファイバーの針に固定されてPFへ持ち込まれました。実験はその針をガンドルフィカメラにセッティングすることから始まります。
顕微鏡をのぞきながらゴニオヘッドの先端に微粒子のついた針を設置します。実験中、この針は自転しながら回転する仕組みになっています。その際、微粒子が中心から動かないようにゴニオヘッドの傾きや長さを微調整します。
2011/02/04
分析終了!結果は「素晴らしいデータ」2/3(木)朝、KEKフォトンファクトリーでのビームタイムが終了しました。1週間にわたる実験は24時間休むことなく、交代で行われました。実験が実際にどのように行われたのかは、今後このサイトで少しずつお伝えする予定です。この日は、引越しさながらに荷造りをし、一行はPFを後にしました。
中村智樹准教授は「実験は上手くいきました。素晴らしいデータがとれました。」と笑顔で語りました。この分析結果は3/7(月)からアメリカで行われる月惑星科学会議(LPSC2011)で発表される予定です。日本では3/14(月)から行われるPFシンポジウムにて講演予定です。
42nd LUNA AND PLANETARY SCIENCE CONFERENCE
2011/02/03
記者会見を行いました2/2(水)KEKフォトンファクトリーにて、記者会見を行いました。
中尾裕則准教授(KEK)、中村智樹准教授(東北大学)による初期分析に関する説明と、実験ステーションBL-3Aにて実験手順のデモンストレーションを行い、多くの報道陣が取材にいらっしゃいました。
2011/01/31
「はやぶさ」微粒子分析、いよいよ開始!1/28(金)から行われていたセッティングなどが終了し、微粒子の分析が開始されました。微粒子は、一つ一つ非常に細い炭素ファイバーの先端に取り付けられています。
2011/01/28
「はやぶさ」微粒子、PFに到着微粒子の分析がいよいよKEKフォトンファクトリー(PF)で始まります。PFで分析されるのは粒径30~100μmほどの岩石質粒子約40点です。
今日は分析を行うためのX線強度や照射する時間の長さなどの条件を決めるための実験が行われました。
2011/1/21
「はやぶさ」微粒子の初期分析スケジュールと分析手法1/28(金)より、KEKフォトンファクトリーにて初期分析を開始します。今回の分析では微粒子全体の元素組成や、そこに含まれる結晶の種類や存在度、さらに結晶構造を調べます。
スケジュール:1/28~2/3
実験ステーション:BL-3A
分析手法:X線回折分析/蛍光X線分析
プレスリリース
2011/1/17
「はやぶさ」微粒子の初期分析開始について「はやぶさ」搭載の帰還カプセルにより持ち帰られたサンプル収納容器A室から回収された微粒子の初期分析を開始する事が発表されました。