KEK-PF BL-3A

放射光について

ミクロの世界を見極めるビーム「放射光」

放射光発生のしくみ

ほぼ光速で進む電子を磁場で曲げると、接線方向に放射光が放出される。

放射光とは?
ほぼ光速で進む電子の進行方向を磁場によって曲げると発生する光のことを放射光と言います。その光は細く絞られ非常に明るい、という特長をもち、赤外線からX線までの幅広い波長域の光を作り出すことができるため、研究者は観察対象に合わせて使う波長を選んで利用しています。特に波長の短い紫外線やX線を使うと物質を構成する原子の並びや電子のふるまいを調べることができ、放射光施設ができたことで物質の構造解明を躍進させました。
KEKフォトンファクトリーは、国内外の研究者に広く活用してもらうために建設された放射光の共同利用施設です。「はやぶさ」の微粒子分析もこの共同利用によって行われている実験です。

物の大きさと光(電磁波)の種類

KEKフォトンファクトリーでは赤外線からX線に至る幅広いエネルギー(波長)の光を使うことができる