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2022年3月、フォトンファクトリーはファーストビームから40周年を迎えました。この40年間、数多くの放射光技術開発を先導し、広い分野で成果を挙げるとともに、多くの人材を輩出し、放射光科学を世界的に牽引してきました。今後も学術施設としての使命を遂行するため、フォトンファクトリーの後継施設である新放射光源施設の検討を進めております。これらの議論のために、KEKでは2021年10月にフォトンファクトリー計画推進委員会が設置されました。

現在、新放射光源施設の候補として、長パルス超伝導線形加速器と蓄積リングとを組み合わせた「ハイブリッドリング」の検討を進めており、 2021年末には概念設計の論文を公表しました。ハイブリッドリングでは、従来の蓄積型の放射光ビームと、入射器からの超高性能電子ビームを一度だけ通過させて得られるシングルパスビーム、この2種類のビームの同時利用が可能です。この将来計画実現への一歩として、2ビーム同時利用の配置も可能な「開発研究多機能ビームライン」の検討を進めてまいりましたが、このたび、建設サイトをPFのBL-11とすることを決定いたしました。この革新的なアイディアの試行を可能にする新しいビームラインで、私たちは、将来に向かう開発研究と人材育成を進めていきます。