令和6年度より、素粒子原子核研究所(素核研)では花垣副所長の機構理事昇任に伴い、新しく戸本副所長を迎えた新体制で始動しています。戸本副所長は、令和4年度発足した測定器開発センターのセンター長も兼任します。加えて、和光原子核科学センターのセンター長として渡邉裕教授を迎えています。
素核研は、新体制のもとで、機構内の連携はもとより国内外のコミュニティーとの連携を加速して、研究協力を推進していきます。
そして素核研の研究活動の三つの柱を、継続して推進します。
● 現行実験群から成果を創出する
● 新しい研究提案を奨励し将来計画を策定する
● 社会と成果を共有する
2024年は、いくつかの革新的な成果から60周年にあたります。クローニンとフィッチによるCP非対称性の発見、ペンジアスとウィルソンによる宇宙背景放射の発見、ゲルマンとツヴァイクのクォークモデル提唱に、ヒッグスとアングレールによるヒッグス機構の提唱。これらは、現代の自然観や素粒子物理学の標準理論の礎を築いた重要な進展です。
素核研は、コミュニティそして社会と共に新しい自然観、世界観の構築にチャレンジしていきます。
今後とも、皆様のご支援とご指導を賜りたく、お願い申し上げます。
令和6年12月吉日
素粒子原子核研究所 所長
齊藤 直人
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