FAQ

総合研究大学院大学について


・5年一貫制の利点は何ですか?
博士の学位を取得することを目標にして、5年間というまとまった時間を柔軟に活用した教育プログラムを受けることができます。

・学費・経済支援の制度はありますか?
総研大には授業料等の免除制度があります。詳しくは総研大 HP – 授業料の免除等をご覧ください。

経済的支援なし(国費留学生や学振研究員以外の学生)の方にはリサーチアシスタント(RA)制度があり、採用されると年間の総額で、1年間の授業料分が賄える程度の金額分の給与が支給されます。

この他の経済支援制度に関しては総研大 HP – 学費・各種経済支援をご覧ください。

・海外での研究活動へのサポートはありますか?
総研大では在学生の国際会議への参加や海外インターンシップへの参加のサポートを行なっています。また、海外の大学や研究所に短期または長期の滞在を可能にする、研究派遣プログラムも用意されています。このプログラムを活用することにより、海外の研究者と共同研究を始める大学院生もおります。

・修士課程相当で卒業することはできますか?(修士課程で卒業し、就職する場合に卒業扱いになりますか?)
5年一貫制の2年目を終了する時点で、「認定研究発表会」を行います。これは通常の大学院の修士論文発表会に相当するものです。この審査に合格すれば、博士の学位を取得せずに退学した場合にも修士の学位を取得することができます。

詳しくは総研大 高エネルギー加速器科学研究科 HP – 修士学位取得資格者認定 等をご覧ください。

入試について

・物理学科を出ていないと入れませんか?
そんなことはありません。これまでも、情報科学系の学科や天文学科などの出身者が入学されています。高専の専攻科出身の方もいらっしゃいます。出題される分野に関する講義がない学科のご出身の場合、それらの分野の内容を独学で習得せざるを得ないのは事実です。でも、独学で学んで合格されるケースもありますし、大学卒業後一年かけて勉強されてから受験し合格されるというようなケースもあります。

いずれにせよ、物理学科出身の方と比べると多少のハンディキャップにはなりますが、入学試験の合否判定はあくまでも試験の結果に基づきます。出身学科で判断されることは一切ありません。

・どんな勉強をしておけばいいですか?過去問で何点取れればいいでしょうか?
総研大 高エネルギー加速器科学研究科 HP – 入学者選抜試験 で、過去15年以上の過去問を公開しています。「何点」という基準を示すことはできませんが、設問のうちの基本的な問題が答えられ、応用的な問題にもある程度取り組むことができるなら、十分な実力があると判断します。出題される科目と分野は毎年同じですので、これを一つの目標として勉強していただければと思います。

なお理論部門の場合は、特に入学後の講義や研究などの基礎となる、量子力学を理解していることが重視されます。過去問を参考にしながら是非しっかりと勉強していただきたいと思います。

素粒子物理学や原子核物理学など過去問に出ている以上の知識は、入学後に学ぶ形でも十分間に合います。素粒子原子核コースの教員は、その予備知識の量よりも、皆さんがどういうことに興味を持っているかを重視しています。

理論志望の場合、面接では物理に関する基本的な問題について、ホワイトボードを使って答えてもらう他、入学したらどういう分野の研究をやりたいと考えているかについてお聞きします。一般向けの本などを読んで、最先端の研究の現状について、日頃から興味を持っているとよいでしょう。

実験部門の場合には、実験を行うための装置開発や物理解析などを複数の研究者が協力して行うことが多いため、筆記試験の結果だけでなく、面接において、過去の経験(実験もしくは主体的に行なってきた活動)なども含め、総合的に判定しています。また教員は皆さんの熱意、積極性、特徴などを理解した上で、協力しながら研究活動を進めたいと考えています。ですから、面接においては、是非皆さんの良い所を積極的にアピールするように心がけてください。

・出身大学はどこが多いですか?
過去15年間に入学された方々の出身大学は実に様々で、北から北海道大、東北大、筑波大、茨城大、千葉大、理科大、東邦大、東大、東工大、首都大(都立大)、早稲田大、慶應大、中央大、上智大、青山学院大、電通大、神奈川大、創価大、静岡大、名大、信州大、金沢大、富山大、京大、阪大、大阪市立大、兵庫県立大、岡山大、広島大、九大、琉球大などです。出身高専(専攻科)は、同様に北から旭川工業高等専門学校、一関工業高等専門学校、茨城工業高等専門学校、東京工業高等専門学校、東京都航空工業高等専門学校、沼津工業高等専門学校、豊田工業高等専門学校、大阪府立工業高等専門学校、松江工業高等専門学校、詫間電波工業高等専門学校などです。研究者を目指す志の高い方々が、全国各地から入学されています。出身大学にとらわれることなく、和気あいあいと研究に取り組んでいます。学部を持たない大学院大学ならではの特長と言えます。

・定員が少ないですが、入試はすごく難しそうですね。
合格の基準は、総研大での5年間で、博士の学位を取得して一人前の研究者としてやっていけるようになるかどうか、という一点に尽きます。研究者を目指す熱意のある方々には門戸を開いておりますので、狭き門と思って尻込みしたりせず、是非奮って挑戦してみてください。もちろん、しっかり準備されることをお勧めします。

最終更新日:2023/03/31

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