- 最先端の研究が実際に行われている現場ならではの研究教育環境。KEKは我が国の素粒子物理と原子核物理の研究の一大拠点です。世界的に見ても、米国のFermilab や ヨーロッパの CERN などと並ぶ有数の研究機関として、素粒子原子核物理研究のフロンティアを切り拓いてきました。KEKの研究グループに所属する総研大院生は、最先端の研究に触れながら、博士号を取得するまでの5年間(博士後期課程に入学される場合は3年間)、研究者としての能力を着実に身につけることができます。
- 幅広い研究分野をカバーするKEKのスタッフによる懇切丁寧な指導。当ホームページ内のメンバー紹介及び研究内容紹介をご覧いただければわかるように、KEKのスタッフは理論、実験両面にわたる幅広い研究分野において第一線で活躍しています。他の大学院の研究室と比べると院生一人あたりのスタッフの数が格段に多く、院生一人一人の個性や興味に応じたきめ細かな指導が行われています。各々が専攻する理論の分野、実験の分野に偏ることなく、様々な分野の専門家と講義、セミナーなどを通じて交流し、アドバイスを受けることができます。
- 新進気鋭の若手研究者が、ポスドクとして多数在籍。KEKには、その恵まれた研究環境に魅力を感じ、他の大学院で博士号を取ったばかりの若手研究者がポスドクとして数多く在籍しています。総研大院生は年齢的に近い彼らとの議論を初めとする様々な日常的活動を通して刺激を受け、最新の知識を得、研究者として必要な素質を自然に吸収する事ができます。
- 外国人研究者との活発な国際交流。KEKでは国際的な研究集会も数多く開かれており、それ以外にも長期・短期の滞在のため、海外から多くのビジターがKEKを訪れます。また、KEKで行われている実験のほとんどは国際共同実験であり、外国からの研究者も多数参加しています。理論研究グループにおいても、国際的な共同研究が日常的に行われています。著名な研究者の訪問も多く、総研大院生は最新の研究に関するセミナーをタイムラグなしに聞くことができます。また外国人研究者と常時英語を用いて接する事により、博士課程修了後、海外に研究活動の場を広げる為に必要な国際性も自然に身につけることができます。
- セミナーや文献紹介など、充実したアクティビティ。当コースにおいては、素粒子原子核物理における最新の成果に関するセミナーが、定期的に開催されています。時々のホットトピックスである理論や実験の成果にいち早く触れることができます。文献紹介では、各メンバーによって最新の文献が次々と紹介されています。そのローテーションに総研大院生も参加し、指導教員や先輩のアドバイスを受けながら、最新の論文を理解し、それについて解説する事を学びます。
KEKは今日に至るまで、我が国の若手研究者に広く研究の機会を提供し、次世代を担う人材の活用と育成に大きな役割を果たして来ました。当コースの博士課程修了者の中には、既に国内外で活躍している研究者が多数おります。