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おとなのサイエンスカフェ第1夜、「素粒子で宇宙の謎に挑む」開催
2023年7月11日
7月7日(金)、KEK素粒子原子核研究所(素核研)が主催する、おとなのサイエンスカフェ第1夜「素粒子で宇宙の謎に挑む」を開催しました。
素核研では、素粒子、原子核という極微な世界から広大な宇宙までの幅広い分野に対して、理論および実験の両側面からの総合的研究を行っており、この世で最も小さい素粒子を研究することでこの世で最も大きい宇宙の謎の解明に挑み続けています。
今回のサイエンスカフェでは、後田 裕(うしろだ ゆたか)素核研副所長が話し手となりました。素粒子の話から始まり、宇宙誕生時には「物質」と同じ量だけ存在していた「反物質」が現在の宇宙には見当たらないこと、消えた反物質の謎に迫る、SuperKEKB加速器を使ったBelle II実験について説明しました。
おとなのサイエンスカフェは金曜日の夜、大人の特権である美味しいお酒やおつまみを楽しみながら、極微なサイエンスの話を楽しんでいただくことを趣旨に企画したものです。ゆったりとくつろいだ雰囲気の中、参加者からは説明の途中でも積極的に質問があり、最後の質問コーナーでも、大量の実験データをどのように解析するのか、将来的には17種類の素粒子は一つにまとめられるのではないか、などたくさんの質問が寄せられ、参加者との交流がより活発に行われました。
また、事後アンケートでは、「素粒子が質量を持った話が印象的だった」「常識を超える素粒子の世界が面白かった」「難しい素粒子の話を分かりやすく話してもらえて楽しかった」「次回も参加したいです」などの感想をいただきました。
ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。
おとなのサイエンスカフェはシリーズで開催する予定です。
次回は、8月4日(金)に行います。
おとなのサイエンスカフェ第2夜「J-PARCで探る宇宙・物質の謎」
小林 隆J-PARCセンター センター長が登場し、宇宙になぜ物質が存在するのか?また、超新星爆発でブラックホールにならなかった「中性子星」の中身を調べる研究やいよいよ実験が始まるハイパーカミオカンデなど、最新の研究についてもお話します。
詳細はこちらからご覧いただけます。
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