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[研究者向け] 第7回ミューオンg-2 理論計算イニシアチブ研究会

量子力学では、不確定性のもとで、さまざまな粒子が一時的に現れて消える「量子ループ効果」があります。量子ループに現れる素粒子や相互作用には、素粒子標準理論では説明できない未知の物理法則を含みます。この効果は異常磁気能率(g-2)に直接現れ、素粒子ミューオンのg-2は素粒子標準理論を用いて極めて高精度に計算することができます。同じく超高精度で測定した実験値との比較によって、素粒子標準理論を超える物理現象の証拠をつかむ研究が進んでいます。

本研究会は、理論・実験の研究分野の第一線で活躍する研究者が集まり、g-2理論計算の最前線を議論します。この研究会は2017年から始まり、これまでに米国、ドイツ、英国、スイスで開催されてきました。7回目となる今回、日本での開催は初めてとなります。

本研究会の特別講演として、本研究領域で歴史的な貢献をされ、2023年に逝去された木下東一郎先生の業績を振り返る講演が行われます。その他、日本からは茨城県東海村の大強度陽子加速器施設J-PARCで準備が進んでいる世界初のミューオン加速器を用いた新しい実験の紹介、KEKつくばキャンパスにある、電子-陽電子衝突型加速器SuperKEKBで行われているBelle II実験で得られた結果の紹介などの講演が予定されています。

研究会の使用言語は英語です。本研究会で取りまとめられた成果はホワイトペーパーとして論文にまとめ、学術論文として出版される予定です。


開催概要

日 時:2024年9月9日(月)~13日(金)
場 所:高エネルギー加速器研究機構(KEK)つくばキャンパス 小林ホール

詳しくはこちら:
https://conference-indico.kek.jp/event/257/overview

 

▼お問い合わせ▼

研究会組織委員会 事務局
E-mail: g-2theoryWS@post.kek.jp

 

 

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