【KEKトピックス】加速器研究施設の大谷将士助教がAAPPS C.N. Yang賞を受賞 2021/10/27 KEK加速器研究施設の大谷将士助教が、ミューオン線型加速器の開発と世界初のミューオン加速の実現で、C.N. Yang賞を受賞しました。本賞はアジア太平洋物理学会連合(AAPPS)初代会長でノーベル物理学賞受賞者の Chen Ning Yang博士の功績を称え設立された賞で、顕著な業績をあげた若手研究者を奨励し、アジア太平洋地域の物理学を担う次世代のリーダーを表彰することを目的としています。 続きを読む
2021年9月の活動報告 : 宇宙マイクロ波背景放射(CMB)グループ 2021/09/27 ' KEK宇宙マイクロ波背景放射(CMB)グループ*)が2021年9月の活動報告を行いました。KEK CMBグループでは、誕生から約38万年後の宇宙で発せられたCMBの観測研究を行なっています。熱いビッグバン以前に宇宙が急激な加速膨張を起こしたとするインフレーション期では、重力波が生成された(原始重力波)と考えられています。CMBの偏光パターンの内、Bモードと呼ばれる渦模様が、この原始重力波によって作り出されると考えられています。そのため、CMBのBモード偏光を観測できれば原始重力波、すなわちインフレーションが起きた証拠を捉えるという科学史において最大級の発見となるのです。さらに、インフレーションの背後にある量子重力理論(超弦理論等)を検証することも可能となります。KEK CMBグループでは、地上観測実験POLARBEAR(ポーラーベア)とLiteBIRD(ライトバード)衛星計画により、CMBのBモード偏光観測達成を目指しています。 続きを読む
2021年9月の活動報告 : ATLASグループ 2021/09/27 ' ATLAS実験に参加するKEK ATLASグループが、2021年9月の活動報告を行いました。ATLAS実験とは、スイス・ジュネーブ近郊にある欧州原子核機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で行われている加速器実験の一つで、KEKを含めた国内外合わせて約180の研究機関からの約3000人の研究者が共同で行なっています。世界最高の衝突エネルギーで陽子と陽子を衝突させ、その反応を観測することで、素粒子に質量を与えるヒッグス粒子の物理や新粒子の探索を行っています。 続きを読む
南部陽一郎博士 生誕100年 特設サイトが公開されました 2021/09/15 2021年は南部陽一郎博士の生誕100年にあたります。南部博士は、2008年にノーベル物理学賞を受賞された自発的対称性の破れをはじめ、素粒子物理学においていくつもの重要な理論を生み出した偉大な物理学者の一人です。南部博士の生誕100年を記念して、氏の業績と人柄を振り返る特設サイトがKEK理論センター主催で公開されました。 続きを読む
LHC高輝度化アップグレードのための超伝導磁石「D1」実証機の性能評価が始まりました! 2021/09/08 KEK共通基盤研究施設 超伝導低温工学センターと素核研ATLASグループが共同で開発を進めてきた超伝導磁石「D1」について、超伝導低温工学センターから最新の開発状況が届きました(執筆:KEK 超伝導低温工学センター・鈴木研人 助教)。 続きを読む
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