1月20日(水)午前11時50分、筑波実験棟の年間見学者数が1万人を突破しました。 1999年に実験を開始したBelle実験の施設見学受け入れをはじめて以来、年間見学者数が1万人を越えるのは初めてのことです。
記念すべき見学者は、長崎県立鹿町工業高等学校2年生44名の団体で、Belle実験代表の堺井義秀教授からささやかな記念品が贈呈されました。 高校生たちは修学旅行の学科別研修のために来所。 筑波実験棟前での記念撮影後、実験棟内で建設中のBelle II測定器の見学と、実験棟の向かいに併設された展示室にてBelle II実験の目的と概要説明のビデオを見た後、実際に加速器や測定器で使われていた機器の一部の展示についての説明を受けました。
高校生たちは、現在学校で学んでいる内容や技術が、Belle II実験のような大型測定器の開発に欠かせない要素だということを知り、今後の学習意欲が一層高まったようでした。
Belle II実験は、前身のBelle実験の性能を約40倍に向上させる実験です。 Belle実験の40年分に相当する実験データが、たった1年で得られるという大幅な性能の向上により、未だ知られていない物理法則の発見を目指しています。 2月からはSuperKEKB加速器の試験運転(第一期運転)の開始を予定。 2017年度には測定器を部分的に稼働させた状態での第二期運転、2018年度にはフル稼働状態での第三期運転によるデータ取得を予定しています。