5月11日、Belle II 実験のTOPカウンターのインストールが、約3ヶ月の工程を終え、完了しました。
TOPカウンターはBelle II測定器のバレル部の円筒側面に設置される検出器です。 電荷を持ったパイ中間子とK中間子を精度よく識別するために開発された、Belle実験のときにはなかった新型の検出器です。
全部で16台のモジュールで構成されており、モジュール1台は、超高精度に研磨された石英板とMCP-PMTという光検出器、そして高速読み出しエレクトロニクスで構成されています。
TOPカウンターは、日本、アメリカ、イタリア、スロベニアの研究者によって開発されており、今回のインストールは名古屋大学とKEKのチームが中心になって行いました。
インストール作業の様子
最後のモジュール
16台目のモジュール
インストールする場所
中央に渡した梁にモジュールを取り付け、回転・スライドさせることで、3時〜4時の位置にある凹みに設置する
クレーン作業 (1)
筑波実験棟にあるクレーンに吊り下げる
クレーン作業 (2)
Belle II測定器の前面に設置した足場まで運ぶ
クレーン作業 (3)
Belle II測定器の中心に渡した梁に取り付ける
インストール作業
Belle II測定器の裏面からの写真。モジュールに負荷を掛けないように確認しながら、慎重にスライドさせて設置する
TOPカウンター担当チーム
TOPカウンター外観
全16台のモジュールのインストールが完了