東海村にあるJ-PARCの加速器で作り出したニュートリノを、岐阜県飛騨市神岡町の実験施設スーパーカミオカンデに打ち込み、ニュートリノにおけるCP対称性の破れを調べているT2K実験の最新報告です。
2016年10月から2017年4月にかけて実施された実験は順調に進み、2016年夏までの2倍に相当するデータを収集しました。その結果、ニュートリノと反ニュートリノとの間で、電子型ニュートリノがミュー型ニュートリノなどに変化するニュートリノ振動が起きる頻度の違いがある、すなわちCP対象性が破れている確率が95%にまで高まったことがわかりました。この結果は、2017年8月上旬の記者会見で発表し、多くの新聞やニュースで報じられました。
夏の運転停止中には、機器の交換や改修作業を行い、今秋からの実験開始に備えています。
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