活動報告

所要時間:約2分

CMB(宇宙マイクロ波背景放射)の偏光(Bモード)を観測することで、インフレーション宇宙仮説の検証を目指すCMB研究グループが、12月の活動報告を行いました。報告では、同グループが推進する主要プロジェクト、POLARBEAR実験とLiteBIRD衛星計画などの成果や進ちょく状況について解説しています。

POLARBEAR実験は、チリのアタカマ高地(標高5200メートル)に設置したBモード偏光観測のための望遠鏡が主役ですが、インフレーション宇宙仮説とは異なる重力レンズを起源とするBモード偏光を、世界で初めて発見した成果を掲載した2014年の論文の引用回数が191回となったこと、2012年1月の観測開始から2年間の観測をまとめる成果を論文発表したことを報告。さらに、KEKつくばキャンパス内におけるPOLARBEAR-2実験の準備状況と、同じ望遠鏡3台を設置すべく準備が進められているサイモンズアレイ計画の概況について説明しています。

人工衛星で宇宙からBモード偏光を観測するLiteBIRD計画については、2020年代半ばの打ち上げを視野に、150人以上の国内外の研究者が共同し、概念設計を進めている状況について報告。アメリカ航空宇宙局(NASA)からの出資が決まったことや、ヨーロッパでLiteBIRDコンソーシアムが形成され、ヨーロッパ宇宙庁がJAXAと共同で検討を行うことを決めたことにも触れています。

詳しくはこちらをどうぞ。

CMB研究グループ