高エネルギー物理学の実験に欠かせない極低温機器の研究開発を行うクライオジェニクス(低温工学・超電導研究)グループが、12月の活動報告を行いました。報告では、J-PARCとKEKつくばキャンバスの三つの実験における低温機器の整備や補修などの状況に触れています。
J-PARCでは、共通基盤施設の低温センターと合同で、T2K実験を行うニュートリノ超電導ビームラインの屋外に設置されるバルブユニットの腐食配管を交換したことや、フェーズ1実験を目指して準備が進められるCOMET実験の超電導磁石システムの試運転を行い、冷凍能力が製作時(1989年)の性能が出ていることを確認したことなどが説明されています。
また、来春に初衝突が予定されるSuperKEKB加速器とBelleII測定器については、衝突点の最終収束磁石用のヘリウム液化冷凍機の整備を行ったことが報告されています。
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