ミューオングループ(代表、三原智教授)が、3月の活動報告を行いました。
ミューオングループは、ミューオン電子転換事象を探索するCOMET実験とミューオンの磁気・電気双極子能率の精密測定を目指すg-2/EDM実験とをホストしつつ、スイスのポールシェラー研究所(PSI)で実施中のMEG実験を推進しています。いずれも標準理論では説明できない事象や基本物理量の精密測定が課題となっており、国際的にも注目を集めています。
報告書では、各実験グループの状況について報告。レプトン世代数の保存を破るμ+→e+νを探索するMEG実験では、第二期のデータ収集に向けた測定器の調整中であること、やはりレプトン世代数の保存を破るミューオン-電子転換事象(μ-→e-)を探索するCOMET実験では、2019年度以降に予定されるPhase I 運転を目指し、J-PARCのハドロンホールに8GeVのパルス陽子ビームを取り出す試験を終えたこと、などをリポートしています。
た、g-2/EDM実験においては、ミューオンの異常磁気双極子能率(g-2)に対する理論的なアプローチをテーマとした国際シンポジウムがKEKつくばキャンパスで開かれたことや、世界初となるミューオン加速器のJ-PARCにおける準備状況などが特集されています。
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ミューオングループ
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