素核研の各研究グループととともに、実験装置のデバイス、アナログ・デジタル集積回路、ネットワークデータ収集システムなどの開発を行う「エレクトロニクスシステムグループ」が、6月の活動報告を行いました。
同グループは、Belle II、ATLAS実験など素核研の進めるプロジェクトを推進するため、センサーから信号を処理する集積回路やデータ収集システムの開発を実験グループと共同して行い、EMC (電磁環境適合性) にも配慮した対策を取ってきました。今回の報告書では、つくばキャンパスで進行中の高集積化技術の展開として、組み込み用ADC (アナログ・デジタル変換回路) の開発状況、さらに、北カウンターホールに導入されたトランジスタの対放射線評価装置でのテスト結果を紹介しています。
また、J-PARCに常駐するグループは、分室発足から3年かけて進めてきた共同利用環境整備に3月末で一区切りを付け、装置研究開発の再開する準備を始めたことを明らかにしています。
さらに、同グループでは、次世代への技術継承を目的とした、他機関とのコラボレーションネットワーク ”Open-It” の取り組みを継続。2017年度に行った新たな試みとして、①留学生に対する集積回路技術教育、②九州地区との連携で開催したFPGAトレーニングコース、③フランスの講師を迎えての大学院生教育—の三つをあげています。
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