高エネルギー物理学の実験に欠かせない極低温機器の研究開発を行うクライオジェニクス(低温工学・超電導研究)グループが、2018年7月の活動報告を行いました。報告では、KEKつくばキャンパスとJ-PARCで実施される三つの実験における超伝導磁石の低温設備などの整備状況に触れています。
つくばキャンパスでは、SuperKEKBプロジェクトにおいて、複数箇所で超伝導磁石用のヘリウム液化冷凍機の整備を行ってきましたが、フェーズ II が始まってビーム運転が本格化するのに合わせ、Belle II測定器のソレノイド磁石の運転データや衝突点用超伝導磁石(QCS)のステータスがわかるモニター信号の追加や、監視画面の設置などを行ったことについて説明しています。
また、J-PARCでは、T2K実験の3-5月の運転期間も安定して稼働し、今夏に圧縮機ユニットのオイルポンプのオーバーホールを予定していること、さらにフェーズ I 実験を目指して準備が進められるCOMET実験の捕獲ソレノイドに使われる超伝導コイルの巻き線の現状について報告しています。
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