CMB(宇宙マイクロ波背景放射)の偏光(Bモード)を観測することで、インフレーション宇宙仮説の検証を目指すCMB研究グループが、2018年9月の活動報告を行いました。報告書では、同グループが推進している2つの主要プロジェクト、POLARBEAR実験とLiteBIRD衛星計画およびその他のプロジェクトについて進ちょく状況について記述しています。
POLARBEAR実験では、重力レンズを起源とするBモード偏光を、世界で初めて発見したとする論文(2014年出版)の引用回数が214回となったことに加え、KEKが中心になり開発したPOLARBEAR-2実験の検出器の試験が終了し、9月末に観測地のチリ・アタカマ高地に向けて搬出することになったことなどを報告しています。
人工衛星で宇宙からBモード偏光の観測を行うLiteBIRD衛星計画については、計画の概要に加え、JAXA宇宙科学研究所の戦略的中型衛星計画公募における審査状況について記述。2016年9月からのフェーズA1(概念設計)の期間に国際協力の進展が進み、日本に加え、アメリカ、カナダ、ヨーロッパが分担して協力する体制が出来上がりつつある現状について明らかにしています。
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