Belle実験、Belle II実験の両グループが、2018年10月の活動報告を行いました。
Belle実験では、実験グループから500本目の投稿論文がPhysical Review Letters誌に掲載されたことに触れています。さらに、Belle実験のデータ解析とは独立に、Belle II実験のための解析ソフトウェアの整備を進めていることにも触れ、その最初の成果として、B中間子からlνγ(lは電子またはミューオン)への崩壊の探索を行ったことについても報告しています。
Belle II実験については、本番用の崩壊点位置検出器(VXD)を設置しないphase 2運転(試運転)の準備から成果までを解説しています。2018年3月19日にSuperKEKB加速器のメインリングの運転が開始され、4月25日深夜から26日未明にかけ、電子、陽電子の初衝突を観測しました。さらに7月半ばまで蓄積されたデータを解析し、B中間子も生成されたことが報告されました。6月のBelle IIグループ全体会議では、こうした成果を踏まえ、Phase2を終了させて本運転のPhase3に移行することを決めた、としています。Phase 3用のVXDは、12月にBelle II本体に設置される予定です。
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