2024年3月の活動報告:ハドロングループ
2024年3月21日
ハドロングループが2024年3月の活動報告を行いました。ハドロングループは、茨城県東海村にあるJ-PARC(大強度陽子加速器施設)のハドロン実験施設で研究を行っている一次陽子ビームグループ、K1.8グループ、KL崩壊グループ、high-pグループ、COMET実験グループを統合して発足したグループです。ハドロン実験施設では、J-PARCのメインリング(MR)加速器からの大強度陽子ビームを用いて、ストレンジクォークを含むハイパー核の分光分析、中性K中間子の稀な崩壊の探索、複数のクォークからなるハドロンの質量スペクトルの研究、ミューオンが電子に直接転換する現象の探索など原子核素粒子物理学の多様な実験を行っています。
本報告は、加速器から取り出された陽子ビームから様々な二次ビームを作り出すために使われる生成標的についてのものです。現在使われている固定標的の約1.5倍の強度の陽子ビームを受け入れることのできる、新しい回転標的の開発状況をレポートしています。
なお、現在使われている固定標的の詳細については、次の論文に記されています。
“Indirectly cooled secondary-particle production target at J-PARC Hadron Experimental Facility”, M. Saito et al., Physical Review Accelerators and Beams 25 (2022) 063001.
DOI:https://doi.org/10.1103/PhysRevAccelBeams.25.063001
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