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お肌、宇宙、がん治療 - 様々な用途で活躍する加速器を紹介 KEK公開講座開催

2010年12月8日

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瀬戸秀紀KEK物質構造科学研究所教授


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山内正則KEK素粒子原子核研究所教授


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小磯晴代KEK加速器研究施設教授


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平尾泰男東京大学名誉教授

11月13日(土)と11月27日(土)にKEK公開講座が小林ホールで開催されました。

KEK公開講座は、今年で15回目を迎え、13日は「お肌から宇宙まで」をテーマに、瀬戸秀紀KEK物質構造科学研究所教授より、ソフトマターと呼ばれるやわらかい物質群の性質をX線や中性子でどのように調べるのかについて、また、山内正則KEK素粒子原子核研究所教授より、「消えた反物質」、「質量の起源」、「暗黒物質」、「加速する宇宙膨張」といった宇宙の4つの謎の解明に挑む素粒子物理の現状について講義が行われました。

27日は「がんと闘う加速器」をテーマに、小磯晴代KEK加速器研究施設教授より、素粒子、原子核、物質、生命、宇宙など様々なサイエンスの分野を切り拓いた道具「加速器」の基礎とその性能をあげるための工夫について、また、平尾泰男東京大学名誉教授より、放射線医学総合研究所の重粒子線がん治療装置「HIMAC」を例に、加速器の医学応用とがん治療の展望について講義が行われました。

会場では、両日合わせて約300名の受講者が熱心に聴講し、講義後には多くの質問が寄せられました。また、今回は試験的にUstreamによるライブ配信も行われ、両日合せて延べ70名が視聴しました。

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