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インド加速器関連研究所-KEK所長級会合開催

2011年2月16日

2月3日(木)インド ニューデリーにおいて、インドの加速器関連研究所6機関の所長らと機構長をはじめとするKEK代表団が一堂に会し、第1回India-KEKコラボレーション・ミーティングが開催されました。


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前列左から3番目、鈴木KEK機構長、前列左から4番目、Srikumar Banerjee インド原子力局長官


冒頭、Srikumar Banerjee インド原子力局長官が、インドの加速器関連研究施設とKEKの協力関係を進展させることの重要性について述べ、続いて、鈴木厚人KEK機構長が、KEKロードマップと国際協力について説明を行いました。

また、インドの各研究所所長から、現在それぞれの研究所で行われている研究活動について概要の説明がありました。KEKからは、放射光科学研究施設(PF)におけるインドのビームライン、J-PARC、KEKB加速器の高度化、その他の研究活動について報告が行われました。

これらの報告をもとに、今後の協力の方向性や新たな協力分野について活発な意見交換が行われました。会議参加者は、原子核・素粒子物理学、放射光科学、加速器科学の3つの研究分野で、研究代表連絡者を指名し、これらの研究分野でインドの研究機関とKEKの間で協同研究を促進するためにワーキンググループを設置することで合意しました。

会議を振り返り、Banerjee 長官は「インドは多様な国際協同研究の推進が重要であり、私たちは、いくつかの研究分野を選定し、その分野について、具体的かつ詳細に議論し、これらの研究協同を始めたいと思います。我々は、KEKと相互に有益な協力ができることを期待しています」と語りました。