クォークと反クォークを結びつけているグルーオンは、それ自身カラーをもっているためにお互いに引き合うので、カラー力線は広がらずにゴムひも状になって引き延ばされ、エネルギーが蓄えられます。
カラー力線がゴムひも状になっているので、力は距離が離れても弱くなりません。さらに引っ張ると、ついには蓄えられたエネルギーで、真空から新しいクォークと反クォークの対を作れるまでになります。
つまり、この時点でひもが切れて、切れた端に、新たにクォークと反クォークができてしまいます。そこで、クォークまたは反クォークを単独では取り出せないことになります。同様に、グルーオンも単独で取り出すことはできません。つまり常に白色状態しか安定に存在できないことになります。このようにカラーをもった粒子が単独で取り出せないことをクォークの閉じこめと呼んでいます。