この夏、研究者になろう!
サマーチャレンジ2018演習課題
演習課題02
ワイヤー1本で素粒子をとらえる ~素粒子・原子核実験の心臓部分「ワイヤーチェンバー」を作ろう~
担当教員 : 東北大学 金田 雅司
素粒子物理学の実験研究に1960年代後半に情報革命が起こりました。それまでは、放射線の通った 軌跡を知るのに放電を起こして写真を撮影するような方法しかありませんでした。しかし、G. Charpak の発明した Multi-Wire Proportional Chamberは電子回路と組み合わせることで短時間に大量のデータを 収集することを可能にしたのです。本演習では、その原理部分を製作し実際に測定を行います。
金田 雅司
高校の教員になろうと思い、広島大学教育学部教科教育学科理科教育学専修(物理) に進学、在学中物理の研究をやりたくなり大学院は同大大学院理学研究科物理学専攻へ。 CERN-SPSを使った高エネルギー重イオン衝突実験NA44に参加、学位を所得後 アメリカでポスドクとして BNL-RHIC のSTAR実験とPHENIX実験に参加。 現職についてからは、ストレンジネス核物理にフィールドを移し、米国ジェファーソン研究所 ドイツマインツ大学、東北大ELPHの電子線加速器を使った実験を展開。 (なお、特技はお菓子作りです。)
ひとこと
このサマーチャレンジを満喫して下さい。暑い(熱い)夏を一緒に乗り切りましょう。