日米科学技術協力事業
昭和54年に始まった高エネルギー物理学における日米科学技術協力事業は、基礎科学のために我が国が進めてきた国際共同研究事業としては、予算、人員規模、期間とも最大級のものです。この事業は、日本と相補的な米国の加速器を利用する高エネルギー実験及び関連開発研究において多くの成果をあげると同時に、国際的な視野を持った多くの若手研究者を育成してきました。
日本側は本機構の素粒子原子核研究所が代表機関となり、多くの大学の研究グループが自ら研究計画を企画・提案し、それぞれの得意なところを生かして、フェルミ国立加速器研究所(FNAL、イリノイ州)、スタンフォード線形加速器センター(SLAC、カリフォルニア州)、ブルックヘブン国立研究所(BNL、ニューヨーク州)の大型加速器を利用した共同研究を進めています。
研究の進み具合を評価して毎年の実施計画を立てる日米合同委員会は、日本と米国で交互に開催されています。 |