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last update:04/05/27  
 国際協力
  日英中性子散乱研究協力事業
 
MAPS分光器の概観

本協力事業は、昭和61年に高エネルギー物理学研究所(現高エネルギー加速器研究機構)と英国科学工学会議SERC(現中央研究所審議会CCLRC)との間で結ばれた協定をもとに始められた事業で、平成8年までに大強度かつ高分解能チョッパー型中性子分光器MARIの建設を行いました。MARIを用いて行った研究の成果レベルは非常に高く、世界的に高い評価を得ています。

平成9年4月よりMARIの約100倍の計数効率をもつ単結晶用 高性能チョッパー型中性子分光器(MAPS)を日英米国で共同建設 し、かつ、共同研究を実施する新たな協力事業が始まっています。 これは、(1)磁性体・超伝導体等の高エネルギースピン励起と その局所構造の研究、(2)非晶質等新材料の動的構造と局所構 造の研究、(3)物質中水素の動的構造と局所構造の研究を中心 とするものです。既存の中性子源では研究が困難な分野の研究を 促進し、これまで世界第一線の研究成果を挙げてきた我が国の中 性子散乱研究のより一層の進展を図り、今後も世界最先端の優れ た研究活動を維持しようとするものです。

 


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