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2024.4.18


ダニエラ・ボルトレット主任研究員が、大英帝国勲章 オフィサー(Order of the British Empire, OBE)を叙勲されました。

2024年1月、素粒子物理学と男女平等への貢献により、量子場計測システム国際拠点(WPI-QUP)主任研究員/オックスフォード大学 素粒子物理学室長:ダニエラ・ボルトレット教授が、大英帝国勲章 オフィサー(Order of the British Empire, OBE)を叙勲されました。

素粒子実験物理学が専門のボルトレット教授は、スイスのジュネーブにある大型ハドロン衝突型加速器(LHC)でのATLAS実験において重要な役割を果たしています。彼女は、2012 年にヒッグス粒子を発見したチームの主要メンバーでした。QUPでは、ヒッグス粒子の研究において新たな「眼」を開発し、ヒッグス粒子の性質を探るための機械学習アルゴリズムの開発を主導しています。ヒッグス粒子がチャームクォークに崩壊する事象の同定や、ヒッグス粒子の自己結合の研究などを推進しています。また、ボルトレット教授は新しい放射線耐性のある検出器の開発にも取り組んでいます。

ボルトレット教授は、科学的な業績にとどまらず、物理学分野における男女平等促進も進めています。Conference for UK Undergraduate Women in Physicsの主催者として、多様性を認める環境改善を促進するとともに、次世代の女性物理学者たちの未来を力強く支えています。その努力は、より多様で平等な未来への道を切り開いていると言えます。

今回の叙勲に際し、ボルトレット教授は「このような名誉をいただき、深く身の引き締まる思いです。素粒子物理学における科学的進歩と物理科学における男女平等のために、さらなる貢献を果たすことに専念していきたいです。」と述べています。

写真: 2024年3月18日、ウィンザー城でのOBE授賞式でメダルを授与されたダニエラ・ボルトレットQUP主任研究員


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