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2025.12.3


「第14回 世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)サイエンスシンポジウム」を開催

2025年11月15日(土)、第14回 世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)サイエンスシンポジウム「未来を変える科学の眼」を、つくば国際会議場において開催しました。

世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)は、平成19年度に文部科学省の事業として開始されました。研究分野や国境を越えて第一線の研究者が集まる、世界に開かれた研究拠点を日本に構築することを目的に設立され、現在は国内で18の拠点が分野融合による新たな学問領域の創出を目指して活動しています。「WPIサイエンスシンポジウム」は、中高生を中心とした一般向けイベントとして毎年開催されており、第14回となる令和7年度の今回は、QUPが主催を務めました。

開会にあたり、花垣 和則拠点長代理と宇川彰WPIプログラム・ディレクターが挨拶を行い、その後「高校生ポスター発表会」が始まりました。全国から公募で選ばれた高校生が30課題のポスターを掲示し、来場者や研究者に対して熱心に研究成果を説明する姿が見られました。

「高校生ポスター発表会」のあとには、昼食休憩をはさんで各WPI拠点から選ばれた18名の若手研究者による「研究者ポスター発表会」が行われました。高校生参加者が研究者に質問したり、メモをとったりしながら交流する様子も見受けられました。また、発表会の時間帯にはWPI各拠点の活動を紹介するブース展示も行われ、参加者との活発な意見交換が行われました。

続く「サイエンストーク」では、東北大学・海洋研究開発機構 変動海洋エコシステム高等研究所(WPI-AIMEC)Zhen Lin先生、筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)小柳 伊代先生、高エネルギー加速器研究機構 量子場計測システム国際拠点(WPI-QUP)新田 龍海先生が「新しい眼で未来を見る」をテーマに、自身の研究についてを分かりやすく紹介しました。研究の魅力や研究者を志したきっかけなど、来場者に向けたさまざまなメッセージが語られました。そして、サイエンストークの最後には、高校生のポスターの中から、最優秀ポスター発表賞として、茨城県立つくばサイエンス高等学校「微小重力によるがん細胞への影響について」、優秀ポスター発表賞として、広尾学園高等学校「誘電体多層膜における数値的・解析的手法を用いた電磁気的性質の分析」、東京都立日比谷高等学校「リュウキュウナミウズムシの有性個体と無性個体における行動の違い」の計3課題が、全WPI関係者によって選ばれました。

参加者は会場全体で244名にのぼりました。シンポジウムの最後には全参加者による交流会も開催され、盛況のうちに終了しました。ご来場いただいた皆様に心より御礼申し上げます。

(関連URL)
第14回 WPIサイエンスシンポジウム「未来を変える科学の眼」
https://research.kek.jp/group/qup/wpi_sciencesympo2025/

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