理系女子の先輩達
矢田 詩歩 Shiho YADA
奈良女子大大学院
人間文化研究科 博士後期課程 共生自然科学専攻
研究内容:
洗剤や化粧品など、私たちの生活に必要不可欠な製品の多くに「界面活性剤」は含まれています。この界面活性剤の分子構造が変わると,製品の物性が大きく変わります。私は,優れた性能をもつ界面活性剤を開発するために,新しい構造の界面活性剤を分子設計・合成し,分子構造と物性との関係について調べています。
女子高生へのメッセージ:
高校生のみなさんには、将来の多くの選択肢が溢れています。
私自身、進路の選択で非常に悩んだことを思い出します。
後悔のない選択ができるよう、気兼ねなく、気になることはなんでも聞いてください。
亀沢 知夏 KAMEZAWA Chika
総合研究大学院大学 高エネルギー加速器科学研究科 物質構造科学専攻 博士課程
東北大学 工学研究科 特別研究学生
研究内容:
X線は1895年にレントゲン博士により発見された、可視光よりもとても波長の短い電磁波です。
今では健康診断でレントゲン撮影に利用するほかに、回折現象等を利用して物質を調べたり、治療をしたり、様々な分野で広く利用されています。
私は放射光X線や実験室X線を利用して、やわらかいもののかたさをみることをターゲットに研究をしています。
女子高生へのメッセージ:
実験したり討論したり解析したり、私が女子高生のときに想像していたものよりも、とても研究は面白いです。
少しでも皆様のお役に立てると嬉しく思います。
当日お話できることを楽しみにしています。
森脇 可奈 kana MORIWAKI
東京大学大学院
博士課程1年
研究内容:
生まれたばかりの宇宙は物質が一様に広がっているだけでしたが、現在の宇宙では星や銀河などが存在し、多様な性質を示しています。私は、シミュレーションと観測を用いて遠い昔の銀河の性質を探ることで、宇宙進化の謎を解明することを目指しています。
女子高生へのメッセージ:
具体的な将来のイメージを持つことは、進路を考える大きな手助けになると思います。
研究って具体的にどういうことをやっているのか、どんな生活なのか、など、高校生の
皆さんの気になることをお伝えできたらなと思います。
脇田 萌 Moe WAKITA
名古屋大学大学院
理学研究科 素粒子宇宙物理学専攻 素粒子宇宙物理系 修士1年
研究内容:
"素粒子"とは物質の最小構成単位であり、全ての物質はこの素粒子で構成されています。私は加速器を用いた実験で、素粒子のまだよく知られていない性質の解明や、まだ見つかっていない素粒子の発見を目指して研究をしています。
女子高生へのメッセージ:
女性だからという理由で理系への進路選択を迷っている人は少なからずいると思います。
ですが、自分のやりたいこと、好きなことができる進路選択をするのが自分にとって一番良いと私は思います。
もしそのような理由で進路選択を悩んでいる人がいれば、不安を解消する手助けができればと思います。