SUGRA勉強会

KEK理論センターでは、プロジェクト「弦からヒッグス/フレーバー」の一環として超重力理論についての勉強会を開催することになりましたのでご案内致します。

超重力理論は現象論的模型構築、超弦理論の有効理論、インフレーション等の宇宙論、ホログラフィック対応に基づいた物性理論等非常に広範囲に渡って重要な役割を担っています。これらの話題において、関係する超重力理論の次元や超対称性の数は様々で、また注目している側面もそれぞれ異なります。このような状況の下、超重力理論そのものについてまとまって勉強する機会を設けることは、個々の研究対象について理解を深め、自身の研究の幅を広げるきっかけとして有益だと思います。

そこでこの勉強会では超重力理論について様々な観点から理解を深めることを目的とし、毎回各スピーカーにご自身の専門分野から超重力理論に関連する話題をレヴューして頂く予定です。最初の2回は5/31(水)と6/14(水)で、4次元N=1超重力理論の定式化について慶応大学の横倉諒さんに基本的なところから解説をお願いしています。

勉強会で話したいトピックをお持ちの方はもちろん、この機会に超重力理論について勉強されたい方、興味をお持ちの方は是非ご参加ください。旅費・滞在費もサポートできますので参加補助を希望される方は

http://www2.kek.jp/theory-center/project/string2higgsflavor/howtoregistersugra/

にしたがってユーザー登録をしていただいた後、旅費申請を行ってください。どうぞよろしくお願いします。

お問い合わせ:
阪村 豊(KEK理論センター)

%%%%%%%%%%%%

第1回
日時:5/31(水) 午後3時から
場所:KEK研究本館1階会議室1
発表者:横倉 諒 氏 (慶応大学)

第2回
日時:6/14(水) 午後1時半から
場所:KEK研究本館1階会議室1
発表者:横倉  諒 氏 (慶応大学)

%%%%%%%%%%%%

「例外群」研究会 “Exceptional Groups as Symmetries of Nature ’17(ExGraS17)” のお知らせ

来る(2017年)7月17日から19日の3日間にかけて、「例外群」をテーマにした研究会 “Exceptional Groups as Symmetries of Nature ’17(ExGraS17)” を KEK 4号館1階セミナーホールにて開催します。ホームページは こちら

 例外群、あるいはそのリー代数は、素粒子理論の背後にあってそれらを統一する対称性として、また超重力をリダクションしたときに現れる「隠れた」対称性として、その特異かつ美しい存在が古くから認識され、研究されてきました。特にE8は、超弦の奇跡的な整合性を保証する著しい対称性として、また最大の超重力(M理論)を3次元にコンパクト化したときの U 双対性として見出されたのでした。これらは異なる実形に基づくものの、D-ブレーン+オリエンティフォルドだけでは決して実現できない、D-ブレーンだけの系から見て真の意味で非摂動論的な対称性である点において共通しています。

これら以外にも、超対称性をちょうど半分破る由緒正しい多様体 K3(あるいはそのある極限を構成する有理楕円曲面)の位相的性質、パンルベ方程式のベックルント変換の対称性、CFTのモジュラー不変性、ALE空間や特異点の分類…など、理論物理の様々な局面で現れる例外群の例には枚挙の暇がありません。 そして、しかもこれらは素粒子の統一模型、あるいは初期宇宙の加速膨張など、我々が実際に観測するところの「自然」と本当に関係する可能性が大いにあります。

この研究会では、「例外群」をキーワードに、それが関係するさまざまな異なる理論的テーマの講演を通して、自然の対称性としてのその役割を追求することを目的として企画しました。さまざまなテーマで例外群に関連した講演をしてくださる方々をお招きしています。また、一般ショートトークも募集します。例外群に関連する話題をお持ちの方は、ぜひトークをお申込みください。ただし、何らかの意味で例外群に関連するトークに限ります。講演の採否は世話人にお任せください。

旅費・滞在費もサポート可能です。また、研究会の日程に合わせて1週間程度理論センターに滞在していただくこともできます。

招待講演者と関連テーマは次のとおりです
(敬称略、順不同(概ね3日間のトークの予定順)):

前川展祐(E6統一)
渡利泰山(K3コンパクト化)
谷太郎 (F理論)
木村裕介(F理論)
川村嘉春(素粒子模型)
野澤真人(ゲージ化超重力インフレーション)
山田泰彦(パンルベ方程式)
林博貴 (超対称ゲージ理論)
木村哲士(エキゾチックブレーン)
小林達夫(ヘテロティック弦)

なお、この研究会は KEK理論センタープロジェクト「弦からヒッグズ/フレーバー」 からのサポートを受けています。

お問い合わせ: 溝口俊弥(世話人代表:mizoguch@post.kek.jp) (@が全角になっています)

Starts 17 Jul 2017 09:00
Ends 19 Jul 2017 18:00
Japan

用務情報のページできました

KEK にいらっしゃる際には、研究会、議論や研究打ち合わせ、集中講義など何のご用事で来られるかを問わず、必ず「ユーザー登録」をしていただくことになっています。特に、ユーザー登録をしていただかないと、旅費や宿泊費などのお支払いのお手続きができません。その申請書の中で「用務情報」の欄に記入する情報を ユーザー登録のやり方と「用務情報」 のページにまとめました。大変お手数ですがどうぞよろしくお願いします。