「だれも教えてくれなかった!? LHC/PLANCK 後の超弦塾」 集中講義 第2回 「Box graphと特異点解消:小平分類を超えて」

理論センタープロジェクト「弦からヒッグズ/フレーバー」
「だれも教えてくれなかった!? LHC/PLANCK 後の超弦塾」
集中講義 第2回は

東海大学 の 林 博貴 さんに
「Box graphと特異点解消:小平分類を超えて」

と題し、9月10日から12日の3日間にわたり解説して
いただきます。(本間さんの第1回は8月29日、明後日
からです。)

超弦による模型構築において、ゲージ対称性はブレーンを
重ねれば得られるわけですが、それは今から50年以上も
前の数学に基づいています。一方、物質場や湯川結合は
ブレーンの交差に一般に生じますが、それに関する研究は
比較的新しく、特にSU(5)GUTに現れる、D-ブレインの
単なる交差ではできない場合を含む研究が本講義講師の
林さんらによって近年なされ、進展しました。

本講義もめったに聞けない企画だと思いますので、学会直前
ですが興味をお持ちの方はぜひどうぞご参加ください。
旅費・滞在費のサポートを希望される方は  溝口

mizoguch@post.kek.jp

まで直接e-mailでご連絡ください。その際「件名」
(Subject)欄に
「Box graphと特異点解消:小平分類を超えて」と入れて
いただけましたら幸いです。

下に日程、場所、プログラム情報を添付いたします。どうぞ
よろしくお願いします。

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
「だれも教えてくれなかった!? LHC/PLANCK 後の超弦塾」
集中講義「Box graphと特異点解消:小平分類を超えて」
プログラム
講師 林 博貴(東海大学)
日程 2018年9月10日(月)〜9月12日(水)
場所 KEK 研究本館3Fセミナー室

プログラム
1.  9/10(月) 14:00 – 16:00
Basics of M-theory compactifications on CY3/CY4
M理論をCY3/CY4にコンパクト化した際に得られる5d/3d低エネルギー有効理論と、
コンパクト化に用いたCY3/CY4の幾何との関係の基礎を説明する。

2.  9/11(火) 10:00 – 12:00
Phases of gauge theories and geometries
5d/3d超対称ゲージ理論のクーロン枝とCY3/CY4の特異点解消との関係を説明する。

3.  9/11 (火) 14:00 – 16:00
Box graphs and fiber types
Box graphと呼ばれるものを導入し、それを用いてCY3/CY4の特異点解消を理解する。

4.  9/12(水)10:00 – 12:00
An example: An SU(5) gauge theory with matter in the fundamental 
and the antisymmetric representation I
Box graphを用いて、基本表現場と反対称表現場がいるSU(5)ゲージ理論を実現する
CYの特異点解消の仕方を求める。

5.  9/12(水)14:00 – 16:00
An example: An SU(5) gauge theory with matter in the fundamental 
and the antisymmetric representation II
Box graphを用いて得られた特異点解消の仕方を、幾何の立場から理解する。
時間があれば、他の例についても言及する。
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

「だれも教えてくれなかった!? LHC/PLANCK 後の超弦塾」 集中講義「ミラー対称性とその超弦現象論への応用」のお知らせ

理論センターでは、プロジェクト「弦からヒッグズ/フレーバー」の活動として、今年度から「だれも教えてくれなかった!? LHC/PLANCK 後の超弦塾」が始まります。

今回は第1回集中講義として、明治学院大学の本間良則さんに
「ミラー対称性と超弦現象論への応用」と題して、
8月29日から31日にかけて3日間にわたり、基本的事項
から F理論を用いた模型研究への応用まで解説していただく
ことになりましたのでご案内いたします。

めったに聞けない企画だと思いますので、興味をお持ちの方は
ぜひどうぞご参加ください。今年度も旅費・滞在費のサポート
が可能ですので、参加補助を希望される方は溝口

mizoguch@post.kek.jp

まで直接e-mailでご連絡ください。その際「件名」(Subject)に
「ミラー対称性とその超弦現象論への応用」と入れていただけ
ましたら幸いです。

下に日程、場所、プログラム情報を添付いたします。どうぞ
よろしくお願いします。

高エネルギー加速器研究機構
素粒子原子核研究所理論センター
溝口 俊弥
tel 029-879-6092
fax 029-879-6101

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
「だれも教えてくれなかった!? LHC/PLANCK 後の超弦塾」
集中講義「ミラー対称性とその超弦現象論への応用」
プログラム
講師 本間 良則(明治学院大学)
日程 2018年8月29日(水)〜8月31日(金)
場所 KEK 研究本館3Fセミナー室

プログラム
本間 良則 (明治学院大学)
2018年8月29日(水)14:00〜16:00
1. 2次元 N=2 超共形代数
2次元超対称共形場の理論について、特に以下のトピックに関して解説する。
・共形場理論における OPE と代数
・2次元 N=2 超共形代数の表現論
・トポロジカルツイスト

2018年8月30日(木)10:00〜12:00
2. 2次元超対称非線形シグマ模型
超対称非線形シグマ模型とそのトポロジカルツイストに関して説明する。
・2次元 N=(2,2) 超対称非線形シグマ模型
・トポロジカル A-ツイストされた模型とその性質
・トポロジカル B-ツイストされた模型とその性質

2018年8月30日(木)14:00〜15:00、16:00〜17:00
3. Calabi-Yau 多様体とミラー対称性
ミラー対称性を用いた弦の非摂動論的な量子効果の解析手法について概観する。
・Calabi-Yau 多様体とそのモジュライ空間
・コンパクトな Calabi-Yau 多様体の具体例とその性質
・Picard-Fuchs 方程式

2018年8月31日(金)10:00〜12:00
4. ミラー対称性とDブレーン(I)
Dブレーンを用いた開いた弦への拡張についての基礎的なトピックに関して解説する。
・Calabi-Yau 多様体上のDブレーン
・非斉次 Picard-Fuchs 方程式
・コンパクトな Calabi-Yau 多様体での計算例

2018年8月31日(金)14:00〜16:00
5. ミラー対称性とDブレーン(II)
Dブレーンを用いた開いた弦への拡張についての発展的なトピックに関して解説する。
・Dブレーンと superpotential
・Hodge 構造の変分と open/closed Picard-Fuchs 方程式
・F 理論描像の出現
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%